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よだかの片想い
鑑賞:2022年9月@新宿武蔵野館
原作を読んでいないのですが、原作がとても素敵なんだろうと思わされるテーマ、主人公の在り方でした。キャストに華がないと、埋没しそうな作品かと思います。
主人公の気持ちが汲み取れるけれど、感情移入しすぎない距離感が脚本と演出の妙でした。特に、映画監督役の中島歩さんと大学の先輩藤井美菜さんの関わり方が見事。
皆、言葉を大事に使っていて繊細な空気を醸し出しています。予想を裏切るような展開は無く、だからこそ飽きずに魅せてくれる松井玲奈さんの存在感が素晴らしいです。
見るきっかけがないと手が届きにくい作品で、ビジネス面で心配になりました。もうちょっと短い時間で終えても良かったと思います。
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それにしても中島歩の声がダンディ。電話でフレームアウトしていくシーンでも、見事に音声がフェードアウトしてあるのですが、もうちょっと聞いていたかったほど。
研究室の青木柚さんが美味しすぎる。良い奴ですね。
劇中で撮影している映画の出演者・手島実優さんがキープレイヤーになりかかりましたが、控えめに抑えてあって良かったです。
アザが施術で治せそうという話になったときの主人公の反応が、描く核心です。そのあと分かりやすく先輩が吐露のきっかけを作ってくれているのがストーリーの優しさでしょうか。
久しぶりに琵琶湖を見に行きたくなりました。