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ディア・ファミリー
鑑賞:2024年7月@TOHOシネマズ新宿
良心を感じる作品。
実話を元にした、病に対峙する家族の話。医療に貢献された方を敬います。そして思いを受け止めさせてくれます。自らのお子さんのために、人工心臓の開発に挑む、ビニル製品工場の2代目が主人公です。
あらすじや、予告を見ていると、あらかた見えてしまう部分が多々ありますので、できれば予備知識を少なくして見たいところです。
飽きないように配慮も見られ、次々と困難や壁が現れますが、中だるみも少なく、最後まで見られました。定石に定石を重ねてあって、安心感があります。
ご自身や家族に病で苦しむ方がおられれば、感動は必至で、泣いてしまう方もおられると思います。
ここで特筆と思うのが、感動ゴリ押しではないということです。煽ろうと思えば煽れるところを、落ち着いた展開で中身を見せてくれます。これは大人だと思いました。
昭和な時代設定などもよく作られています。役者さんは、やはり大泉洋さんの円熟味がいちばんでしょう。光石研さんの役も、リアリティがあってよかったです。
▲原作小説です。