室井慎次 敗れざる者
鑑賞:2024年10月@TOHOシネマズ新宿
前編だけでスコアは難しい作品。
とは言え、わざわざ前半だけで作品として上映するのは承知の上と思うと、酷評もあると思います。懐かしさで2時間見てられましたけれど、楽しさも面白さも次作に持ち越しでしょう。ひいき目に見る作品でした。
この20年近く、作品の世界は、こうなっていたぞ。観客たちはどうしていた?と、問うようなただずまいを感じます。あのキャラに、また逢える嬉しさはモチロンあります。しかし、老いたそれぞれのキャラの現実は、華々しいと呼べるのでしょうか。その姿は、本当に見たい、楽しみたいものなのでしょうか。難しいところです。
勝手に思えることとして、登場人物たち、特に主人公は老いて下り坂になったと見えます。かつてはエリート官僚だった男が、逃げるように仕事を辞めて田舎暮らしです。それでもなお、過去の事件解決の話などで花を咲かそうとしてくる人たちがいる。本人は、もう降りたつもりなのに。でも、半ば脅迫されて現場に戻される。そんな中、過去を象徴する衣服も、自ら改装した家屋も失火の憂き目に会い、さあこれからどうする?
これはひょっとしてフジテレビそのものを比喩しているのではないでしょうか?後編は、華麗な勇姿が見られることを祈っています。
▲伝説の劇場版2。当時の盛り上がりはすごかったです。