茶飲友達
鑑賞:2023年3月@UPLINK京都
めっちゃ良い作品でした。ビビりました。
なににビビるって、エンタメでこんなにメッセージ性ある作品だとは思ってなかったのです。舐めてました。脱帽です。
なにより面白い。テーマがテーマなんで、楽しいわけではないのですけど。読める展開も、読めていても面白い。これでしょ、いい作品って。どういう展開になるのか気になるし、大スジそうなるよな、と思っていても面白い。
社会に一石を投じる部分はもちろんあるのです。でも、登場人物たちが、そのアイコンとして存在するというよりは、このお話のこの人物を生きているという度合いが強い。それが大事。
そして、玄人すぎず、ライト過ぎず。わかりやすくしているところもあるけど、抜かりない。役者の見せ場もあるし、取ってつけたわけでもないし、脱帽。劇場では帽子を脱ぎましょう。
1スジ、2ヌケ、3ドウサ。バッチリです。
そして…
岡本玲さん!めっちゃいい。もっと岡本玲さんが見たい。いろんな表情が見られました。間違いなく代表作。
手放しでススめるかというと、そういうトーンでは無いのですけど。
媚びすぎず、突き放しすぎず、やり過ぎず、玄人造りに走らず。お話に集中させてくれる。そして役者がハマってる。
その上で、絵造りの良さ。光と表情の描き方がとても魅力的。
ありがとうございました。
▲外山文治 監督作品
▲岡本玲さんのイメージビデオ。この頃とは全く魅力の中身が変わっています。