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ハピネス

鑑賞:2024年5月@新宿ピカデリー

重たい。

予備知識なく、蒔田彩珠さん目当てで見ました。いきなりロリータ衣裳と重たい話がセリフで始まり、窪塚愛流さん演じる主人公と同じような気分に。あまりにも若いトーンに、なかなかついていけませんでした。

両親の役が吉田羊さんと…これは山崎まさよしさんでは?このオフビートなのに不自然なセリフと時間の使い方は…篠原哲雄監督?当たってました。なるほどそういう作品でしたか。

誇張しない、演技に見えない演技と、しかし不自然なセリフ運びとシーンの余韻、作られたフィクション味と、撮って出しのようなアクション。長いセリフのワンカットも、結構あります。この味付けを楽しめるかどうか。青臭い感性が地にないと入っていけないかもしれません。

蒔田彩珠さんの笑顔たっぷり、ロリータ衣裳が漫喫できる作品で、なかなか見られないお姿を楽しませていただけました。最後の方の長いセリフにドキドキしました。そんな楽しみ方はよろしく無いとは思いますけれど。

それにしても。娘の重たい事情に接する両親が胸に迫ります。この作品の感情移入ポイントは、そこがイチバン。

そして。主人公の姉役、橋本愛さんのインパクトに驚かされました。表情、話し方、たたずまい。全てが魅力的で、全部持っていきそうでした。恐ろしいお方です。

井の頭公園と荻窪で繰り広げられる中央線な作品でした。

▲蒔田彩珠さんが主演のドラマ。

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