【海外旅行記|DAY2|中編】女3人気ままなポルトガル旅行を振り返ってみた【レロ書店|アナザースカイごっこ|ドンルイス一世橋|さくらんぼのお酒】
2019年12月の女3人ポルトガル旅行を、引き続き振り返っていきます。
DAY1〜2はVlogにもまとめてみました。よろしければご覧ください。
遊園地のような缶詰屋さん(カーサオリエンタル)をあとにし、次のお目当てであるレロ書店に向かいます。
建物そのものが芸術 レトロとファンタジーを内包するレロ書店
レロ書店は、1869年に建てられた本屋さんです。
特筆すべきはその内装の唯一無二の美しさ。
「世界の美しい書店」には必ず名を連ねます。
有名なのは、中央の曲線が美しい階段です。
まずは書店から数軒隣のチケット売り場にて入場券を購入します。
この時はパーテーションに沿って少し並びました。
11時前で10〜15組待ち。チケットは5ユーロでした。
チケット購入には並びましたが、入場には待ち時間はありませんでした。
チケットにはランダムに名言が載っています。
チケットを買ったら、貴重品以外の手荷物をロッカーに預けます。
レロ書店は、かの有名なハリーポッターシリーズの著者であるJ.K.ローリングさんがポルトガルに住んでいた頃に通っていたことも名高く、多くのハリーポッターファンたちが集っています。
さて、ファンタジーの世界に誘うかのようなコズチュームのお姉さんにチケットを提示し、入場します。
一歩踏み入れるとそこには…歴史を感じる本棚たちと、それらを埋め尽くす豪奢で緻密な彫刻たち。
とにかく細かく、余白を許さないほどに彫刻で飾られています。
実際に本を購入することもでき、販売コーナーはクリスマス仕様にデコレーションされていました。
建物が主役と言わんばかりの力強さですが、重厚な木の厚みが本たちを包み込むようでしっくりと馴染んでいます。
とろけるような曲線の美しい階段を上り、2階です。
手の届かない上の方の棚は陶像で飾られていて、さながらホーンテッドマンションのようでした。
階下のずっしりとした印象とは対照的に、天井はピンク色で彩られ、ステンドグラスの天窓は明るく光を取り込んでくれます。
どの角度を見ても芸の細かさに目が離せず、見れば見るほどに引き込まれていきます。
凝りに凝った内装に圧倒された余韻に浸りつつ、散策を続けます。
ポル大(ポルト大学)、カルモ教会を横目にお散歩
レロ書店からすぐのところには、ポルト大学。
こんな歴史と文化に近しい場所で学べるなんて、きっと幸せだろうな。
ポルト大学を背にすると目に入るのはカルモ教会です。
交差点に面して位置しているため、建物の正面と側面を同時に楽しめます。
やはり大きなアズレージョが目を引きます。
車通りはありますが、少し離れたところからの鑑賞も楽しめました。
ここがわたしのアナザースカイ
さて、旅の初日で疲れ知らずの私たちはずんずん強気に歩きます。
ポルト大聖堂は小高くなっており、そこから歴史地区のオレンジの屋根たちが一望できます。
旅はどこにいたって楽しいものですが、気分がお天気に左右されるところは大きいと思います。
12月は雨季に入ったところで、お天気はあまり期待していなかっただけに、私たちは口々に「日頃の行いがいいからだね」と言い合ったのでした。
そして、カメラを構えて「ここがわたしのアナザースカイ、ポルト!」の動画を撮りあいました。
2階建ての巨大橋とポルト絶景
ポルト大聖堂の裏に向かって歩き、現地の猫ちゃんとすれ違いながら、ドンルイス1世橋を歩いて渡ります。
ドンルイス1世橋はドウロ川をまたぐ2階建ての橋です。
上はメトロと歩行者(ポルトのメトロは地上も走るのです)、下は自動車と歩行者が通れるようになっています。
歩道は結構狭いのですが、利用者はたくさん。画期のあるポルトの大動脈です。
渡りきって振り返ると、さあ、この景色!
これぞポルト。いちばん大好きな景色です。
ゆるやかな流れの道路側の水面を船がゆっくりとすべり、岸辺にはそれを眺めなが憩う人々。坂に沿って建てられた家々はひとまとまりの雰囲気におさまりながらも、滋味ある様子を見せてくれます。
まるで一枚の牧歌的な絵画の中にいるかのような気持ちになれます。
さくらんぼのお酒に舌つづみ
少し歩みを進めると、「GINJA」の文字が見えてきました。
ジンジャ(ジンジーニャ)とは、さくらんぼから作られたリキュールのことです。
アルコール度数が高く、チョコレートでできた小さなカップでショットグラスのようにいただきます。
ぐいっと一口飲むと…強めの梅酒のようで、のどの奥がグッと熱くなります。
フルーティーさに、こっくりした甘みがプラスされたようなお味で、雰囲気はポートワインに似ているかも。ポルトガルの人々の味覚に合うのもうなずけます。
ひと瓶お土産に買って帰りました。
この旅は総じて詰め込み型だったものの、前中後編に分ければ1日分を書き切れるだろうと踏んで書き始めましたが、甘かったようです。まったくまとまる気配がございません。
数年前のこととはいえ、辿れば辿るほど数珠つなぎに呼び起こされる思い出たち。
わたし自身にまとめる力が不足している点は否めませんが、ひとまずは筆の走るままに書き連ねてみようかなと思います。
次回は狂喜のランチタイムからです。
ご清読いただき、誠にありがとうございました!