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OKRメソッドで部門目標を作成

 ラインマネージャーにおいて、部門の発展・成長のために適切な目標設定が重要な事は言うまでもありません。しかし目標を達成するためには、戦略的な計画に基づくものでなければなりません。

 戦略的な計画というと、大変なイメージを持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、そんなことはなく、目標に対して障壁となる課題を明らかにし、さらに課題解決に向けた取り組みをKSFやKPIで定義する事が大切です。 
 KSFは、Key Success Factorの略で主要成功要因。取り組み項目を成功させるための必要条件です。KPIは、Key Performance Indicatorsの略で、目標達成するための業績評価の重要指標です。これらを目標と戦略的な計画をセットにして部下と共有することが重要です。

 では、適切な目標設定を行うにはどうすれば良いでしょうか?一つのやり方として「OKRメソッド」をご紹介します。部門の重要課題解決に取り組むことを⽬的として、⽬標(Objective)とその達成度を評価するための指標(Key Result)を決める⼿法です。すなわち部門の目標を掲げ、それを達成するための課題、課題解決のための、KSFやKPIを部門で共有します。

 JOB Scopeでは、「課題発見ワークシート」があります。これは正しく部門の課題解決に向けたOKRメソッドに基づく機能です。
 流れとしては、以下の通りラインマネージャーが設定します。

  1.  経営者が設定する年度の経営目標に基づき部門の目標を数点作成

  2.  各目標達成のための問題点や課題抽出

  3.  課題解決のためのKSF設定

  4.  課題解決の評価指標のKPI設定

  5.  部門で共有しメンバーに取り組み項目として設定

  6.  部門メンバー全員と共有

 ここで、欲張って目標を幾つも作る必要はありません。その分取り組む課題解決が増えてしまいます。優先取り組み項目として年初に5個程度を目安に設定する事が適量です。5個程度に設定する理由として、組織や個⼈で、⼀定の期間に集中して取り組み、達成できる項目は5〜6個が限度と言われています。

 次回は、社員の成長支援の評価シートの作成についてお話します。

執筆:JOBScope 編集部