『売上10億円を超えた ベンチャー企業の管理職たちの奮闘!』Vol.14:部下育成とチームビルディングの本質
DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組み
前回と今回は、売上10億円を視野にしつつ、着実で確実な安定成長を続ける企業を紹介したい。
ピー・アール・エフ(東京都新宿区、代表取締役社長 浜中健児、正社員20人)は1999年に創業し、主に企業や個人の財務のリスクマネジメントや損害、生命保険のコンサルティングを手掛けている。
浜中社長は、1990年後半にインターネットが浸透した頃から、近いうちに日本はITデジタルを駆使する社会になる、と予見してきた。次のような態勢や仕組みを段階的に強化してきた。
1. 情報共有態勢の強化
社員全員が参加するミーティングや朝礼は毎週1~2回、オンラインツールを使用して行う。オフィス内に大型のスクリーンを設け、在宅勤務の社員の顔を映す。リアル出社の社員はスクリーンや自らのパソコンの画面を見て、話し合う。この場で、全員でオンラインツールの効果的な使い方や顧客への商品説明を学習する。
2. IT機器やツールの整備
全社員にスマートフォンを1台ずつ貸与している。総務や経理などバックオフィスの4人には、自宅での仕事がしやすいようにノート型パソコンを1台ずつ貸与。営業担当全員には、 iPadのタブレットを1台ずつ貸与している。以前から全員で使用していたビジネスチャットツール「LINE WORKS」をフルに活用する。
■もくじ
DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組み
“在宅勤務は不可能”をくつがえす
パラダイムシフトに対応できる仕組みづくり
大幅な権限移譲が、今後のテーマ
10億円を超える道筋
優れた農耕民族がセレクトされる
大企業とベンチャー企業
密度の濃い競争をすると、成長ははやい