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【21卒就活体験記】厳選採用に負けない”楽観力”とは?
JOBRASS(ジョブラス)のマツダです。
今回は、21卒で就活を経験された、JOBRASS学生会員の体験記をお伝えします。
■序章■ 本編に入る前に…
ところで、「質的研究」という言葉を聞いたことはありますか?
心理学専攻や統計学専攻の方は、聞いたことがあるかもしれませんね。
対義語としては「量的研究」があります。
ざっくり説明すると…
量的研究▼
アンケートや統計で多量のデータを取り、分析・研究すること。
例)内定率調査から今年の就活生の傾向を分析する。
質的研究▼
フィールドワークやインタビューで、数量では表現できないような事象の説明・解釈を行う研究。
例)テレビ番組でいうなら「プロフェッショナル 仕事の流儀」
なぜこの話をするのかというと、
ついつい人間は、数字に踊らされてしまい、物事の本質に辿りつかないことがあるからです。
就活でたとえるなら、
「ES通過率6割」「内定率8割」「有効求人倍率1.83倍」etc...
数字に目が行くと、そうなんだ、となるかもしれません。
しかし、就活は、数字で語られるほど薄っぺらい物語ではありません。
ひとりひとりの人生を懸けた、まるで映画のような、事実です。
もちろん、質的研究は、「客観性=数量データから見る傾向値・平均値」が見えづらく、万人に通じるヒントやロジックを生むわけではありません。
あくまで、
「Aという人物」が語る事実が、同じ境遇や状況にある読者に届くように。
それが就活体験記の目的です。
読みやすくなるように、多少の目次設定と誤字脱字修正はしましたが、あとは原文ままでお伝えします。
今回は、Fさんという2021年卒業予定のJOBRASS学生会員の方から、お話を伺いました。
どんっ!
最後に、読者を代表として、Fさんとの問答を記載します。
それでは、どうぞ。
1. 初めての面接をブッちする。
2020年6月22日、辞退の電話を入れ終わり、私の就活は幕を閉じた。
この1年間、不安、苦しさ、期待、喜び、いろんな感情に振り回されまくった。
そんな日々から、私はようやく解放された。
私が就活をスタートさせたのは、3年生の7月だ。6月の初めに某国留学から帰ってきて、頭の中は「戻りたい」「電車乗りたくない」「日本にいるのがつらい」と、こんなんばっかだった。
留学中は夢のような生活だった。
無駄な人間関係を築く必要はないし、なんでも安いし、人の目なんて気にしないで、なんだってできる。
なんのしがらみもないこの生活を1年もやってしまった私は、就活という現実なんて見ないふりして過ごしていた。
でも、時間は爆速で過ぎ、気づいたら7月が終わろうとしていた。
”黒いパンプス” ”カツカツ” ”駅構内” ”緊張する~(笑)” ”リクスー” ”タピオカ” ”就活疲れた~”
インスタのストーリーにはこんなんばっかり溢れ始めた。
さすがに焦りはじめた私は、ある生命保険会社のインターンにエントリーシートを出してみた。そしたらなんと通ってしまった。
「意外とそんなもんなの?ウケる」と思った。面接の予約もして、なんだか受かる気がしていた。
迎えた面接当日。
私は面接に行けなかった。
とにかく怖かった。
けなされたらどうしよう。
詰まっちゃったら恥ずかしい。
失敗したら溜息でも吐かれるのだろうか。
怖すぎる。
しかも周りの学生にそれを聞かれるなんて。
想像するだけでダメだった。
着る予定だったスーツが部屋のベッドで横になっているのを見て、情けなすぎて泣いてしまった。
2. インターンは、直感の養成所
それから1か月ほど過ぎ、私は面接審査のないインターンにぼちぼち参加するようになった。
インターン自体は行ってみると意外と面白く、学生のカラーがけっこう社員さんの醸し出す雰囲気と似ていたり、名前知っている会社でも想像していた業務と全然違うことをしていたりと、たくさんの発見があった。
あと私は毎回、メモの端っこに自分の直感を書くようにしていた。
「社員割と陽キャ」
「意識高い系多い」
「なんかみんな穏やか~」
「頭が切れる系おじさん多め」
こんな感じで。
エントリーシートにも慣れてきていた。
ガクチカや志望理由はJOBRASSの面談の時に添削してもらったり、過去の先輩のエントリーシートをおパクリ奉り候したりした。
そんなこんなで11月になってしまった。
私は、あの面接ブッチした保険企業に、もう一度インターンシップのエントリーシートを提出した。
あの時、自分の自信のなさと臆病さのせいで諦めてしまったことを後悔していたからだ。
エントリーシートは何とか通過し、面接当日。
今回はちゃんと会社まで行けた…。
初めての集団面接。
質問の順番は、4人中、最後の番だった。
そこで私は変わったのである。
3. シュールな状況が、楽しむ気持ちを生み出した。
面接の質問で、他の3人は、全員、塾講師のアルバイト経験について語っていた。
みんな、生徒ひとりひとりに丁寧に寄り添ったおかげで志望校合格まで導いていた。
この人、塾講なんだ。
え?この人も?
まさか、あなたも導いてらっしゃるの…?
って感じだった。
しかも皆さん、頭の中の台本を必死で読み上げているようだった。
その様子を見て、私はそれまで抱いていた恐怖心がなくなり、一人で楽しくなってしまっていた。
いや、客観的に見てもシュールな状況だったと思う。
私はひとりだけ、大好きな留学先の某国についていっぱい語り、よく分からないけれど合格した。
面接への恐怖心が薄れていった私は、どうせなら、「このおじさんたちとの会話を楽しみたい」と思うようになった。
向こうも人間やし、好き嫌いとか、合う合わないはもうしょうがないなあと吹っ切れた。
誰と出会ってどこで働くかなんて、もう運と縁じゃんって気がした。
そうなってからは、楽しい面接が増えていった。
私が特に楽しかったのは逆質問タイム。
ある面接では面接官のおじさんが、ずっとあいみょんと菅田将暉へのLOVEを語っていた。LOVEを語るおじさん可愛かったなあ。
逆質問をすると、その会社の、またその社員のモチベーションが分かるってのもあった。
これからの日本と自分について熱く語ってくれる人。「実は希望とかってあんまり通らないのよ~」って教えてくれる人。急に反省しだすおじさん。私のリアクションに満足げなおじさん。
いろんな大人と会話して、笑ったり笑われたりするのが本当に楽しかった。
4. グルディスはヤツのおかげで、なくなった。
そんな感じで楽しくやっていた時に、奴は日本に到来した。奴のせいで、いろんなことが変わった。
説明会も、面接も、延期からの中止またはオンライン。まさかこんなことになるとは、正直全く想像していなかった。
でも、この不測の事態、私にとって悪いことばかりでは決してなかった。
もちろん、対面で話せなくなることによってリアクションがとりづらい、熱意が伝わりにくいというのはあった。
しかしながら、私の苦手なグループディスカッション(周りの学生の殺気が怖い)や、移動の必要性(都内まじ遠い)がなくなったというのは、本当にありがたかった。
というか、就活生みんな同じ状況だし、「どうにかなるだろう、どうにかしかならんし」と思っていた。
そんな状況の中、なんとか就活を進め、私は5社から内定をいただいた。
最後の1社は記念受験のスタンスで受けてしまったため、まさか受かるなんて思っておらず、どこに最終的に決めるかは人生最大レベルで悩んだ。
メリットデメリットを紙に書きだし、どの項目が自分にとって本当に重要なのか(給料、やりたいこと、福利厚生、仕事量など)を考えまくった。
結局自分の納得のいく選択ができたと感じているが、反省点としては、もっと企業研究をするべきだったという点だ。
合格してから焦って調べなおすよりも、インターンに参加して聞いておくとか、OB訪問をするとか、そうすることで決断がしやすくなる。
これから就活をする方には、ぜひこの反省点を生かしてほしい。
5. 終わりに
未来の就活生には、怖くないから、就活は、人生の全てではないので、自信をもって楽しんじゃってほしい。
きっとみんな魅力的だから、素直にありのままの自分をさらけ出せば向こうも絶対好きになってくれる。
どうせすべてのことは過ぎ去っていくし、落ちても運と縁だから、あなたのせいじゃない。
コロナのせいで苦しい状況ですが、怖いからと私のようにブッちしたりせず、後悔しないようやりきってほしいです。
■プチ解説■ 取材後記
マ=マツダ
マ:結局、何社くらい受けたの?▼
Fさん:インターン20社エントリー、本選考8社くらい参加しました!
マ:どうやったら「何とかなる!」って心を保てるの?▼
Fさん:語弊がないようにお伝えすると、手放しで「安心して!」ということではないです。いろいろな準備と対策をした上で、あとはどうにかなる、という考えが重要だと思います。
マ:内定5社って、厳選採用の中、すごくない?やっぱ高学歴っていうのもあるでしょ?▼
(Fさんは全国で上位校と呼ばれる学校在籍)
Fさん:これは本当に、自分はそこまで有利に感じませんでした。周りも含めて、就活に焦っている学生が多かったです。だから、不安で仕方がなくて、納得いくまで準備をしたからこそ結果に繋がっているのでは、と感じています。
マ:世の中には、「私なんて魅力的じゃない」という方もいると思うけど、どうしたらいい?▼
Fさん:物事のネガティブは、捉え方によってポジティブになると思っています。例えば、「内向的、コミュ力がない」という人でも、「繊細な心で人に寄り添える」といった方もいらっしゃいます。
逆に、「コミュ力がある、話が上手」という方でも、「自分本位で話す、話が長い」というようなこともあると思います。
見方を変えると良いのではないでしょうか。
マ:最後に、就活に悩み、深夜にこの体験記を読んでる方へメッセージを…!▼
すごいピンポイントですね。
私は、誰かに悩みを打ち明けることが大切だと思います。
私の場合は、友だちに相談できませんでした。
だから、JOBRASSを含め、第三者に就活相談をしたんですね。
JOBRASSは、他のエージェントさんに比べると、「1対1で寄り添う」という意識がすごくあったように感じます。
私は担当の方に、「就活のシステムおかしくないですか?」という謎の愚痴から、「エントリーシート添削してください」という準備まで手伝ってもらえました。
合う合わないはあると思いますが、「話を聴いてほしい」「悩みを吐き出したい」というときに温かく受け入れてくださったのは良かったです。
マ:これは、ステマのようなレビューですね。ありがとうございました!
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マツダも就活時代は、誰にも相談せず、自分で決めました。
「落ちた」「受かった」とか報告して、心配されるのも、アドバイスされるのも、喜ばれるのもイヤなひねくれ者だったので…。
ただ、仕事をするようになって思うのは、自分を客観的に分析し、適切なアドバイスを優しくくれる存在って、非常にありがたいんですよね。
学生であっても、
あなたのポテンシャルや性格や経験は、公平公正な目で見ると、こんなお仕事にも向いていますよ。
みたいに言われると、きっと嬉しいじゃないですか。
わたしたちも全知全能の神ではないので、
「絶対、三●商事行きたいんですけどっ!」
等に対する100%の解答は難しいです。
それでも、私たちは
毎年1万名近くの就活生と出会い、
1,000社以上の人事と出会い、
課題(お悩み)解決を導いてきました。
もしも、相談してみようかな、というときは、
いつでもJOBRASSでお待ちしております…!
うちの社員、
真面目で優しい人ばっかりですので。
もちろん費用は一切かかりません。