旧友に再会した気持ちで、本を買い直す
捨て活で、紙の書籍はほとんど捨ててしまった。
その瞬間はそれでいいと思ってた。すっきりもした。
しかし、人生は長い。
思ってもいない出来事もあれば、
それまで感じたことのない気分になることもある。
そんな時、急に「あの本をもう一度読みたいな」という本を思い出す。
よくあることであろう。
ただ、紙の本だ。その分、かさばる。一瞬、悩む。
でもやはり読みたい。結局購入。
かつて愛読した本は、ある意味、旧友のようだ。
時代も異なる。
読み手の自分自身が置かれている状況も異なる。
気分も異なる。
だからこそ、再読した時に、「最初に読んだあの頃」に感じた何かを、もう一度感じさせてもらえたりもする。
これは懐古ではない。
単なる懐古なら、わざわざ買わずとも、記憶の中ですればいい。
そうではなく、新たな情熱をもらいたいのだ。
もしかしたら、あの頃には読み飛ばしていたような箇所の魅力を再発見できるかもしれない。
古書の魅力の再発掘。
久々に、そんなことも楽しんでいきたい。
まあそういう中で感じるのは、
紙の本だからって全否定するのは、どこか無理が出てくるなぁ、ってこと。
古い情報であろうと、新鮮な刺激や情熱をもらえることだって、ある。
新しい情報であろうと、新鮮な刺激をなかなか得られない場合も、ある。
「今」が大事なんだ。
読み手すなわち自分自身が、「今」を生きる上で「どう感じているか」だ。
それを鮮烈に触発させてくれるものであれば、本自体の新旧は二の次である。
新しい情報自体はもちろん大事だが、混同してはならないところだ。
2024.8.30