ちょっと流行り過ぎてて、いつかガッカリ期が来そうですが。(既に来てる?)
ChatGPTとは?
この記事を何かしらで目にして読まれている人はもはやこれが何かを知っている人だと思いますが…
…とのことです。実はこの説明文もChatGPTに…
…と質問した結果をそのまま記載しています。
まあ、何となく正しいらしい回答にはなっていますが、これで初見の人に対して分かりやすいかどうかはまだまだかなと思います。
そういえば、noteでも記事作成の支援にAIアシスタントのβ版がリリースされていましたが、これも中身はChatGPTでも使われているGPT-3の技術を活用しているようです。
ChatGPTを事業仮説構築の「壁打ち相手」にする
私は仕事柄、事業部の新規事業や新サービスを検討するときの価値創造活動で必要となる仮説構築と検証の支援をしていますが、仮説を作ってもらってそれをレビューし、仮説を固めていくプロセスはなかなか時間も労力もかかります。
この仮説を固めていくプロセスで、誰か(多くは事業開発の支援をするメンター)と対話することで気づきを得たり、言語化を助けることを「壁打ち」といいます。一人でウンウン悩んでいても良い仮説は書けません。なのでメンターという役割が必要なのですが、これをChatGPTが多少は担えないかなと思ったのです。
実際試すときに入れるアイディアなどは会社のプロジェクトに関わるものは入れていません。データとして食われて学習されるのはちょっとマズイので思いつきレベルですが仮想のプロジェクトでやってみました。
おお、なんか進め方の段取りとしては間違っては無さそうです。
ただざっと進め方についてまとまったことを言ってるだけなので、もう少し壁打ち相手になってもらうために寄り添ってもらうことにします。
素晴らしいと褒められました(笑)。あと最後何故か尻切れになってしまいました。ブラウザによるのかもしれません。(私はMacのSafariでした)
そこそこ取っ掛かりの切り口を例として挙げてくれているので、ここから発想を経て、次の質問をしていけそうだなと思いました。
次に自分が考えたヘルスケア分野での問題の仮説をChatGPTに投げ込んでみました。内容は本当1〜2分で思いつきで書いたものなので、全然突き詰めていません。
うっ…なかなか鋭く突っ込まれました。
仮説構築する場合にありがちなのは抽象的で曖昧な表現で言語化してしまうこと。そうなってしまうと問題の本質が見えません。確かに今の私の仮説は曖昧な感じはしました。
続けて、1の問題の明確化のところをさらに投げ込んでみました。
1の問題については何か突っ込まれるわけではなく、言い換えて言い直しをしてくれた感じですね。仮説なので真っ向否定されるわけではなく、一旦受け入れた感じになってます。
2、3について私は言及しなかったですが、1の仮説を元に2、3の問題について新たな切り口のアイディアを出してくれました。この切り口でもう少しリサーチをかけてみると、まだ発見できていない問題をあぶり出せるかもしれません。
一旦ここまでにしました。
ある程度は使えそう。アイディアの切り口にはなる
AIだと分かっていても、口調が優しく、「素晴らしいですね」「なるほど」という言葉を添えてくれて真摯に壁打ち相手として応えてくれているように感じられます。
下手すると、人間相手とチャットしているより寄り添ってくれて、気持ち良く相談でき、自分の考えが進む可能性もあります。コーチングやメンタリングで必要なオープンでフラットな関係性がAIでも作れている感じがします。
むしろ人間じゃないから変な思い込みやバイアスをかけられてない感じがします。まあ実際はAIでもデータの食わせ方に寄るので、どうかわかりませんけど。
全ての仮説構築と検証活動にChatGPTが使えるかどうかわかりませんが、最初の取っ掛かりのところはこれで支援できそうです。
ただ、ちょっと色々アドバイスというか、アイディアのインプットが多めな気もしますので、あまりやり過ぎてしまうと事業開発するビジネスプロデューサーが育たないなんて問題もあるかもしれません。
あとは人間側は質問をするので、質問力も関係してきそうです。いかに良い質問ができるか?上手く質問できる人が多いのかというとそこまで多くないのではないかと(答えを追求するのが得意な人は多い)。ここも慣れや地頭にかなり影響が出そうな気がします。
ともかく、ChatGPTにはワクワクさせられます。ブレイクスルーには間違いなくなりそうです。Microsoftも検索エンジンBingにChatGPTを組み込むことで、検索分野No.1のGoogleの牙城を壊そうとしてますし、壊せる可能性があります。
反面、期待外れのところも多かったり、脅威に感じられて既に規制も入りつつあります。今はブームな感じなので、暫くしてガッカリ期が来て、また何年か後にさらにパワーアップして還ってきて、ChatGPTが当たり前になる時代が来るのはそこまで遠い未来では無いかなと感じています。