塗色・規程調査Part2の速報(1)

皆さんこんにちは。
調査概要記事の6回目です。今回は大正9年度分(鉄道省時代)を扱っていきます。塗色・規程調査Part2の初回です。

前回にも増して量が多いのでスローペースの更新になるかと思いますが、気長にお待ちいただけますと幸いです。

↑前回までの記事はこちら

T9年9月 注意事項
札鉄鉄製石炭車に目標塗粧の件
札鉄管内の鉄製石炭車で真空管のある車両に、白の三角形を標記

T9年10月 達第592号
「車輛塗色及標記方式」改正
・ガスタンク車と雪かき車の荷重標記を廃止
・鉄道院の銘版を鉄道省のものに変更

T9年10月 注意事項
「専属客車常備驛名畧號」追加
・東京鉄道局内に汐留(トメ)と成田(ナリ)を追加
・名古屋鉄道局内に高岡(タカ)を追加

T9年11月 達第706号
容積(噸)標記の例外に操重車を追加し、馬運車を削除

T9年12月 注意事項
「専属客車常備驛名畧號」追加
名古屋鉄道局内に岐阜(キフ)を追加

T10年1月 注意事項
客貨車標記事項に就て
「客貨車の標記で誤記、著しい汚損が見られるため、仕立検査時に注意と適切な書き替え対応を求める」という内容

T10年1月 注意事項
専属貨車に鉄道局頭文字の標記省略の件
「札幌鉄道局、神戸鉄道局内の讃岐線・徳島線に配置されている貨車は、本州の車両との共通運用が開始されるまで、所属頭文字の標記を省略してもよい」
※北海道や四国内に車両が封じ込められていたため、特例的に標記の省略が認められていたものと思われます。

今回は短めになってしまいましたが、お許しください。
以上です。

2024年10月6日 第1版公開


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