【大喜利】1泊2日の大阪遠征で覚えていることたち【ライブ】
今回の遠征のメインは「関西大喜利グランプリ」という大喜利大会。2022年3月から毎月何かしらの大会を行い、各大会の優勝者が12月11日の本戦トーナメントに進出するというもの。当日は、午前中に最後の一枠をかけた、敗者復活戦が行われるので、それに出場することにした。敗者復活戦に出場する権利を持っているのは、関西大喜利グランプリの予選の大会に1度でも出場したことのある人。私は11月の「ATHLETICS」という大会に出たので、出る資格はあった。そこで勝ったら本戦に進めるが、負けても最後まで観戦しようと思っていた。
「ATHLETICS」に出た時と同様に、今回も新幹線に乗って、日帰りのスケジュールで動こうとしていた。ただ、敗者復活戦の前日の10日に、ちょうど大阪でソウル・フラワー・ユニオンがワンマンライブを行うとのこと。非常に思い入れのあるバンドなので、出来ればライブは観たい。どうしようかと友人に相談した結果、後押ししてくれたので、ライブのチケットも宿も取ることにした。
さらに友人の勧めで、じゃらんネットを活用し、新幹線も宿も、パックで取ることに。具体的な値段は書かないが、妥当な価格だったと思いたい。
さらに、10日の昼から夕方までの時間で、木曜屋さんという方が大喜利会を開くことも決まった。これも参加しようか迷ったが、敗者復活戦は負けたら1問だけしか大喜利が出来ないので、遠征でたくさん大喜利がしたかったら参加するべきだなと思い、ツイプラで参加表明をした。今考えたら、本当に参加して良かったと思う。この会に行くことが決まったので、宿泊するホテルに電話して、元々15時だったチェックインの時間を17時にずらしてもらった。
当日。10時40分頃の新幹線に乗るために、タイミングを見計らって家を出て、広島駅に向かう。早めにホームに到着したので、時間つぶしに「銀シャリのおトぎばなし」というポッドキャストを再生した。最新回であるep.93は、ざっくり言うと「感動路線で番組を進めようとしたが、上手いこといかなかった回」で、それはそれで面白かった。鰻さんに関しては、リスナーからのメールを代読してくれたニッポン放送のアナウンサー・上柳昌彦さんにも文句を言う始末だった。
ポッドキャストの途中で乗車し、乗っている間は「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」を再生した。広島新大阪間は、90分のラジオ番組で充分時間が潰せる。今年は新幹線で4時間かかる東京に3回行っている分、広島と大阪の距離が余計に近く感じてしまう。
ただ、途中で煙の発生が確認されたのが原因で、駅周辺でもないのに減速した。止まらなかっただけでもマシだが、「もしかしたら大喜利会に遅れるかもしれない」と思った。
結局遅れは10分程度だったが、大喜利会までにゆっくり昼食は取れないことが確定した。新大阪駅から会場付近の天王寺駅に向かう途中で、コンビニでおにぎりを二つ購入。
開始時間を3分ほど過ぎたタイミングで、部屋に入った。仲人さんだーさんの隣に座り、受け付けは最初に大喜利をする時に行うことを教わる。会場には、この前の「ATHLETICS」で知り合ったあかむつさんやライトオンキューさんや、関東から来ていたベランダさんなどの面々がいた。
主催の木曜屋さんが「10分後に始めましょう」と言ったので、その間に梅のおにぎりを食べて、急いで薬を流し込む。完全に毎食後の薬のための食事になってしまった。
大喜利会が始まる。会全体の説明の後に、ウォーミングアップとして「オオギリホエール」という企画を行った。数人で1問お題に挑んで、木曜屋さんが会場のウケ具合などを基準に、回答を1点・3点・10点で判定して、全員の点を足していくというのが簡単なルール。
自分の番になって、席に座る。自己紹介を求められたので「広島から全国へ、J.ナカノです」といういつものフレーズで挨拶をする。すると、木曜屋さんから「J.ナカノさんは電車詳しいんでしたっけ?」と聞かれ、横の仲人さんだーが「それはひろちょびさんです」と即座に訂正した。「二択を外してしまった」と木曜屋さんは言っていたけど、同じ選択肢に入った覚えは一度もない。ちなみに、ウォーミングアップでやったお題は思い出せない。
オオギリホエールがあっという間に終わり、次はかつて関西で行われていた「鴨川杯」という大会のルールをやってみるという企画に移った。5人の審査員が回答ごとに面白いかどうかを審査して、5人中3~4人が面白いと思ったら1ポイント、5人全員が面白いと思ったら2ポイントを得られる。あらかじめ決めたポイント数まで到達したら勝ち抜けで、今回は6人中3人が勝ち抜いた時点で終了となる。2問行うことになっているが、1問目で終了する場合もある。
本家の鴨川杯は2回出たことがあって、いずれも1回戦で敗退していたので、少しでもポイントを取れたら良いなと思っていた。
結果から言うと、4周行って、4回勝ち抜けることが出来た。覚えている範囲で言うと「苦戦を強いられている戦隊ヒーローのピンク『ちょっと待って!○○○○!』」というお題に「グリーンが電源が切れたみたいになってるわ!」と答えてウケたり、「子ども『お母さん、○○○○』お母さん『そういうことは早く言いなさい!』」というお題に「最初から目見えてました」と答えて悲鳴が上がったりした。
他の人の回答で言うと、「『あっちっちさばく』『たかいたかいマウンテン』みたいな、楽しそうなスーパーマリオのステージ」というお題で、全員が「あっちっちさばく」をもじった「〇っ〇っ〇ナントカ」みたいな回答を繰り出し始めて、最終的に宇多川どどどさんが「とっきっには誰かを知らず知らずのうちに傷つけてしまったり」と「白日」の歌詞をいじった回答を出してて凄い笑った。
回答席に座る前に前の人たちの審査を行うのだが、審査席に座るたびに毎回ベランダさんと一緒になって「ジェイナカさんじゃないですか~」「またお前か~い」みたいに絡んできた。正直そんな感じでコミュニケーション取ってくれるほど仲良くはないと思っていたので、話しかけてもらえて少し嬉しかった。突然すぎて上手く返せなかったけど。「無駄に暗い」人間ですみません。ちなみにベランダさんは「大喜利をやりすぎてイカレてしまった人が考えた相撲にまつわるお題」みたいなお題でめちゃくちゃウケていて、特に「殴ったデンモクに入っていた曲」という回答でバカウケしていた。
最後は勝ち抜いた回数の多かった人6人で決勝を行った。4回行って4回勝ち抜いたので、その6人の中に自分も入っていた。決勝と言っても優勝を決めるわけではなく、5点先取で3人まで勝ち抜けというルールで、「勝ち抜けられたら『まあ良かったですね』程度」のゆるい感覚で行うことになった。
このタイミングで脳髄筋肉さんが見学で入ってきて、審査席に座ることになった。
1問目は「100人対100人のサッカーの試合で起こりそうなこと」というお題。「あ~、誰にイエローカード出したっけ~」「マグネットでギチギチのボードで作戦会議する」という回答を出してポイントが取れた。
2問目は「国会で大きなルーレットを回して何を決めるんですか」みたいなお題。実際にルーレットの絵を描いたりしてポイントを取って、一番最初に勝ち抜けを決めるが、ガチガチの競技形式ではなかったので「あ、やった」くらいの声しか出なかった。それでも、安定して点を取れたことや、色んなお題に対応出来たことが嬉しかった。
このタイミングで会を抜けて、一旦難波のホテルに向かう。チェックインの時間である17時を過ぎるかなと思っていたら、案の定20分ほど遅れた。パックで取ってクレジット決済にしたので、フロントで現金を支払わないことが新鮮だった。
部屋で準備して、ホテルから歩いて25分くらいの場所にあるライブ会場「MUSIC CLUB JANUS」に向かう。途中繁華街を一人で通るのが少し怖かった。
会場に着いたのがライブ開始5分前くらい。会場の前の「年末ソウルフラワー祭」と書かれた看板を撮影して、建物の中に入る。エスカレーターで、ライブハウスのある階まで向かう。数年ぶりに来たJANUSは、記憶と少し違っていた。
受付を済ませて、ドリンクを注文する。物販コーナーで、新作のTシャツと迷った末に、前身バンドのベスト盤を購入した。
数分後、会場が暗転し、入場SEが流れる。バンドメンバーが入ってくる。
そこから先は、本当に楽しい時間だった。個人的に、一度はライブで聴いてみたかった曲を何曲か聴けたのがとても良かった。MCでのギターボーカルの中川さんと、キーボードの奥野さんの掛け合いも、いつも通りで面白かった。「こうして皆で集まれて良かったな」みたいな空気の中、くだらない話をしてくれるのがありがたい。
「最近は情報が飛び交ってて何信じて良いかわからへんやろ?俺を信じたらええねん」という中川さんのボケ半分の言葉は、ボケに聞こえないくらいの積み重ねがあるから、無駄に染みてしまった。音楽に勝ち負けはないけど、今日本にこの人たちに勝てるバンドはいないと思った。
換気タイムとアンコールも含めて、2時間半でライブは終了。近くにあったシャンプーハットのてつじさんが経営している「宮田麺児」に行こうとしたが、ラストオーダーの時間が過ぎていたので、代わりに神座ラーメンへ行って、キムチネギラーメンを食べた。
ホテルに戻り、「THE W」で天才ピアニストが優勝したことをTwitterのタイムラインで知った後、シャワーを浴びて就寝。
11日8時30分起床。準備をして、チェックアウトをする。今日も大喜利。会場である「なんば紅鶴」までは歩いて20分。途中にある「オサルコーヒー」でモーニングを食べる。マッシュポテトが美味しかった。
食事が出てくる前に、敗者復活戦の出場者に向けた注意事項を読んでいると、入り時間を遅い時間と勘違いしていたことに気付いて、少し焦りながらトーストをかじった。
入り時間ちょうどくらいに紅鶴へ到着すると、すでに建物の前に脳髄さんたちがいた。中に入りながら脳髄さんから「昨日めっちゃ面白かったJ.ナカノだ」と言われて、ハードルを上げて欲しくないという意味で「言うな言うな」と返したけど、甘んじて評価を受け入れても良かったなと思う。
受付を済ませて、控室にキャリーバッグを置く。開演までまだ時間があるので、関西の皆さんと軽く話す。
敗者復活戦が始まる。MCはダンジョンのTさんと川嵜でし太さん。いつもの調子で盛り上げつつ、事前にしっかりとルール説明を行う。A~Fまで6人ずつのブロックで1題大喜利を行い、一人が勝ち抜ける。勝ち抜けた6人を3人ずつのブロックに分けた準決勝の後、最後は1対1になる。審査は客席の拍手投票だ。
自分はCブロックで、宇多川さんやソバ2さんの他に、新人のあきやまじさんなど、油断は一切できない面々と闘わなければいけなかった。
Cブロックの番になり、呼び込まれる。本大会は基本的に出演者は舞台袖から登場する。なんば紅鶴で大喜利をしたことは何回かあるけど、袖から出たのは初めてだった。
お題が出る。「犬とドラゴンを飼っている家でのあるある」というお題。最初に「ドラゴンの方が言うことを聞く」と出して、ややウケ。ドラゴンを使った回答に舵を切ろうと思い、「(ドラゴンが迷子になった時、張り紙に)『6歳 玉持ってます』と書いてある」と出して、ちょっとウケる。ただ、そこから突破口は見つけられず、「ドラゴンにエサをあげたら、火を吹いて炙って自分から美味しくしようとした」みたいな回答を出すも、ぶっ飛んだお題の世界観を越えられるような描写が出来ず、苦戦したまま制限時間7分が終了した。
結果的に、自分はほぼ拍手を得られず、大きな拍手をもらっていたソバ2さんが勝ち抜いていった。
最終的に敗者復活戦の決勝は、モモスさんとおかきさんが戦うことになって、激しい撃ち合いの末、モモスさんに軍配が上がった。モモスさんは、14時からの本戦トーナメントに出場することになる。
本戦トーナメントまで時間があったので、脳髄さん、ヒロムさん、まな!さんとお昼ごはんを食べることに。色々店を回った末に、アムザという施設に入っているスシローに行くことになった。
スシローに行くのはほぼ初めてで、最初は勝手がわからなかったけど、途中から遠慮せずに注文できるようになって、「結構食べるね」と言われたりした。数の子が美味しかった。食べ過ぎることなく、10皿でフィニッシュ。会計を済ませて、紅鶴へ戻る。
スタッフとして朝から動いていたゴハさんが製作したオープニングVTRが流れて、先ほどのMC二人が登場する。本戦は10人による1対1のトーナメントで、試合前にジャンケンをして勝った方が3つのルールの中から選べるという流れであることをここで初めて知る。
5人の審査員と、10人の出場者を呼び込み、いよいよ本戦が始まる。
お題や回答などの細かい部分はもう忘れてしまったけど、堅実さと遊びで勝ち上がっていく貯蓄アンドザシティさん、長文の回答中に「(以下略)」が登場した水山さん。初めてちゃんと見たらちゃんと強かった大葉さんなど、どの出場者も見せ場だらけだった。試合ごとにルールが変わっていくのは、戦略性をプレイヤーに求めるのと同時に、観客を飽きさせない意図があるのかなと思ったりもした。
中でも、いつも通りの意味がギリギリわからないイラスト回答でウケ続けるも、全然ポイントが入らない、最終的にベスト4まで勝ち上がったヒゲ王子さんのことははっきりと覚えている。一体なんだったんだあの時間は。
決勝戦は、どんなルールでも手数と視点の多さで攻めた五能 ファイアさんと、一撃の重さで勝負を決めてきた、スーパールーキー決定戦2022の王者であるドブさんの戦いになった。決勝は緊張感もあって、観る側も疲れていたかもしれないけど、きっちり爆笑が起こる良い空間だった。
決勝戦のルールは、「URRAIルール」といって、8ポイント先取の加点式だった。お互い点を取ったら取り返すデッドヒートの末、7対7で制限時間が終了。審査員5人による投票に移る。
今年の3月から行ってきた関西大喜利グランプリ。最終的に、5人の審査員のうち3人に支持された、五能 ファイアさんが総合優勝となった。爆発力のドブさんを、ありとあらゆる技術でまくっていった感じがした。本当におめでとうございます。
イベント終了後は、キルヒホッフさんにキャリーバッグを「さわっとこ」と言われながら触られるという謎の時間が発生したり、あかむつさんにまだ話したことが無かったあきやまじさんを紹介してもらったりした。
紅鶴を出たのが17時半を過ぎたあたり。ゴハさんに「お疲れ様でした」と挨拶をすると、「ドラゴンがエサを炙って美味しくする」という回答を褒められて、「広島から来て何とか残せたな」という気分になった。脳髄さんから「多分やけど、よいお年を!」と言われながら、会場を後にした。
新大阪に着いて、夕食をどうしようかと思ったけど、すぐ食べられそうな店を見つけられなかったので、近江牛か何か(はっきりとは覚えていない)のサンドイッチを購入し、ホームへ出る。ホームはとても寒く、今度「大喜利天下一武道会」の予選で大阪に来るときは、ダウンを着てこようと思った。
新幹線が来て、乗り込む。車中では「マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0」を聴いていたら、あっという間に広島駅に到着した。
広島駅から最寄り駅に向かい、帰宅時間もいつもの遠征の時より早かったので、親に車で迎えに来てもらった。
関西大喜利グランプリという大会に関わった全ての皆さん、本当にお疲れ様でした。また行われるかどうかはわからないけど、楽しい思いを抱いて帰宅したのは事実です。またすぐ関西行きます。今度は、敗者ではなく、挑戦者の一人として。
記事を読んで頂き、ありがとうございます。サポートして頂けるとさらに喜びます。