【カルチャー雑感】2023年02月12日~18日の音楽、本、映画、YouTube
この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。
音楽
ノンブラリ「なにを見ても、どこに居ても」(シングル/2023)
2012年から活動している4人組バンド、ノンブラリによるNEWシングル。ゆったりとしたテンポのメロディに、ボーカルの「山本きゅーり」さんの優しい声が乗っかる。切なさと人懐っこさを兼ね備えた、身体の力を抜いて身を預けたくなる一曲。
本
永井陽右「共感という病 いきすぎた同調圧力とどう向き合うべきか?」(2021)
NPO法人アクセプト・インターナショナル代表理事を務める永井さんによる著書。紛争地帯でテロに加担した若者たちの社会復帰などを支援している永井さんから見た、SNS等で見られる共感によるムーヴメントの功罪がまとめられている。偏っている内容ではないのは、中立を取ってあえて共感されにくく書いていることが遠因かなと思った。石川優実さんとの対談が良かった。
映画
「FALL/フォール」(スコット・マン/アメリカ/2023)
「高い所は程度の差はあれど誰だって怖い」という当たり前のことを突き詰めたら、非常に緊張感漂う映画が出来上がった、という感じ。「危険」を売りにすることは簡単だけど、いざ非常事態が発生した時に、誰も責任を取れないということを再認識させられる。狭い空間でのサバイバルという行動が限られた状況なのに、どんどん新しい動きが出てくるストーリー展開に唸る。
「銀平町シネマブルース」(城定秀夫/日本/2023)
「貧困」や「自己責任論」などのテーマを織り込みながら、映画館(特に町のミニシアター)で大勢で観る映画の良さを語りかけてくる一本。登場人物は、個性は強いけどストーリーの邪魔になるほど癖は強くなくて、そこが良かった。劇中劇もちょうどいいクオリティ。
YouTube
こんにちパンクール【大喜利】「【ダウ90000コラボ】絵心、あるある、好きな曲・・・"全部"で一番強いのは誰だ!!【全部of全部トーナメント】」
普段から様々な企画で大喜利をしている「こんにちパンクール」と、8人組ユニット(この動画では7人)「ダウ90000」のコラボ動画。こんにちパンクールのFAN考案の企画「全部of全部トーナメント」を行っている。明確な優劣が決まる勝負ならなんでもありというこのトーナメント。どの試合も見どころだらけで、参加人数も手伝ってかなりの盛り上がりを見せていて面白かった。