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人類の進化を支えた重要器官「手」の痛みと疾患

人類の進化を支えた重要器官
手は指の3つの骨(親指は2つ)と手のひら部分の中手骨、手首のすぐ上の手根骨群で構成されています。骨の継ぎ目にある関節、筋肉が骨に結合する腱、骨同士をつなぐ靭帯、腱を押さえる腱鞘が互いに作用して、つまむ、ねじる、回すなど繊細かつ複雑な動作を可能にしています。手や指には多くの神経が集中し、繊細な知覚があります。手で得た触覚や痛覚などの情報は脳とやり取されています。手の治療は豊富な知見と経験、繊細かつ高度な治療技術が求められます。

【目次】
関節リウマチ
 初期症状は手指関節のしびれ痛み、朝のこわばり
 炎症の影響として全身の倦怠感や発熱、体重減少
 間質性肺炎など肺障害を患う人が一定数
 主な治療法
 治療法
変形性指関節症
 へバーデン結節は別名指曲がり症
 指の可動域が限られ日常生活に支障
 40歳以上の女性に多く高齢ほど罹患率が高い
 主な治療法
 治療法
手根管症候群
 腱周囲に炎症が起き指を司る正中神経を圧迫
 主な治療法
 治療法
手首の骨折・変形
 手根管のうち最も頻度が高い舟状骨骨折
 主な治療法
 治療法
腱鞘炎
 日頃から指や手をよく使う人が発症
 まずは保存療法で痛みの緩和を目指す
 主な治療法
監修

※『名医のいる病院 整形外科編 2024』(2023年10月7日発行)から転載

関節リウマチ

初期症状は手指関節のしびれ痛み、朝のこわばり

 関節リウマチは体の免疫異常により、関節に炎症が起こり、関節痛、関節変形などが生じる病気です。
 本来ならば、細菌やウイルスなどの外部から侵入した敵を防御するはずの免疫が、関節を守る組織や骨を敵とみなして攻撃し、身体の各所に病気を発症させる自己免疫疾患です。

 発症は女性の比率が高く、30~50歳代に多いのが...


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