脱炭素の交差点

広島市安佐北区で、
県内で初めて整備された
『環状交差点』の運用が
12月から始まっています。

普及し始めている
「環状交差点
(ラウンドアバウト)」。

信号機の無い円形状の
交差点には多くのメリット
があることから、全国の
交差点に導入が始まっています。

この交差点を含む道路は、
2014年の広島土砂災害
で大きな被害を受けており、
現在も復興工事が進められ
ています。

環状交差点では速度が
抑制される
ため、交通事故
の減少が期待されています。
また、信号が必要ないため
災害などによる停電の際に
も交差点の機能を維持する
ことができる
のです。

安佐北区役所の課長は
「土砂崩れで災害が
ひどかったところです。
(災害時)避難して
いただくためにも、
ひとつの安心のために
機能していけばいいと
思います」と話されて
いました。

環状交差点は、
全国100カ所以上で
導入されています。

画像1

コロナ禍前の広島市内 ゴチャゴチャしてますね(笑)

環状交差点の通行方法

一時停止:必要なし

合図:進入時は必要なし、
交差点を出る場合には
左折の合図が必要

進行方向:右回り

優先車両:交差点内を通行する車両

走行速度:徐行


環状交差点は、交通社会の
安全面でさまざまなメリット
あります。

国土交通省によると、想定される
効果として次の3つのことが挙げら
れています。

①車両交通の安全性向上です。
交差点への進入時は通過速度を低下したり、
交錯箇所が減少するため、交通事故の
減少につながることが期待されています。

2020年の全国の交通事故による死者は
2839人で、前年より12%減ったことが
警察庁のまとめで分かりました。
コロナ禍で移動が減っているとはいえ
死者数が減ることは良いことですね。
統計が残る1948年以降最少で、
2000人台は初めて。

②「歩行者の安全性向上」という面
もあります。1回あたりの横断距離が
短くなるほか、横断するにあたり注意
すべき方向が1方向になるため、
歩行者に注意を集中することができます。
高齢化社会の中で交差点での事故が
減る可能性もあります。

③「平均通過時間の削減」
も実現できます。信号待ちが無い
だけでなく、右左折の比率に左右
されにくいため、渋滞の緩和に
つながります。

信号交差点よりも燃料消費が少なく
なるためCO2が抑制できる点や、
道路の整備・維持管理コストの削減
など脱炭素社会へ向けて
方向性にも合っています。

脱炭素社会はデジタル化だけでは
ありません。

私たちに身近な所でも変化しています。

新しいモノには最低限のルールが
あり環状交差点もまた然りです。

交通には交通リテラシー、
金融には金融リテラシーがあります。

リテラシー =基本的な読み書き

リテラシーを身に付ければ
新しいモノを怖がることも
否定する事も無くなるかもしれませんね。

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