今改めて注目したい「言語化」
こんにちは、JMAM note編集部です。
12月に入り、新語・流行語大賞が続々発表されています。
なかでも気になったのが、『三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2024」』。誰よりも言葉に触れ、向き合う辞書の編集者が選ぶ言葉はなんだろう……?という点からも切り口が気になる賞の大賞に選出されたのが「言語化」でした。
選評には「インターネット上でも自分の考えをことばで表現する機会が増えたため、言語化のプロセスについて多くの人が考えるようになったのでは」という旨が書かれています。確かに、メールや文書、SNSやブログなどで自分の考えや気持ちを言葉にして伝える機会は増えており、多くの人にとって我が事として捉えやすくなっています。
JMAMでも山口謠司先生監修のもと、「言語化100の法則」を刊行しています!
頭の中に浮かぶ考えを言葉にする言語化力は、生きるうえで欠かせない能力のひとつ。この本では、「言語化は社会人としての必須スキル」であり、「言語化する力は練習することで身につけられる」として、ポイントを100の項目にまとめています。
例えば、言語化ができると周囲とのコミュニケーションがとりやすくなり、信頼関係を築くことができるというのはよく耳にしますが、注目したいのが言語化することは自身のストレス対策にもなるという点です。
自分が今感じていることを表現することは「感情のラベリング」と言われ、ストレスの緩和・耐性を高める効果が期待できます。不安や恐怖の感情を抑え込まずに吐き出すことが良く、実際に大学の実験でも効果が検証されています。
このような情報も含めてさまざまな言語化にまつわるポイントが述べられているのがこの書籍の特徴。目次は次の通りです。
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第1章 言語化とは何か
第2章 モヤモヤを言葉にする 思考の整理術
第3章 言葉にする力がつく 語彙力の高め方
第4章 「伝わらない」がなくなる 言葉の伝え方
第5章 「何を書いたらいい?」がなくなる 文章力の高め方
第6章 考える力がつく 本の読み方
第7章 言語化力が自然と身につく 日常の小さな習慣
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言語化ってなんだろう?という前提の解説からはじまり、「スキマ時間で語彙力を高める」方法や、「書くトレーニング」のハウツー、「批評の方法」までさまざまな角度から言語化力アップができる方法が載っています。
1つの法則について見開き2ページに分けられており、それぞれの法則は独立しているため、この項目は必要が無いと感じたらページを飛ばして読むこともできます。時間が無いビジネスパーソンがまず初めに読む本としてもおすすめです。
今年は「言語化」にまつわる書籍で10万部を超えるヒットも複数出ています。それだけ多くの人が注目している力を基礎から学んでみませんか。
また、JMAMの「100の法則シリーズ」では、言語化だけではなく、仕事術やマーケティング、決算書のそれぞれのテーマに通じた専門家が分かりやすく具体的にノウハウを解説します。書店で見かけたらぜひ手に取ってみてください!