「大したことない」自分のままでいい。自分らしく生きる。
「何者か」になりたい。
憧れている「あの人」のようになりたい。
どうにかして自分を今まで以上に高めたい。
そう思う時は、自分のことを見ているようで、たいてい自分を見ていない。
自分を透かしてまだ見ぬ先を見ている。
それでいいのだろうか。
自分こそが、自分を見ないままでいいのだろうか。
自分を透かしたままでは、今いる場所もわからないし、
「何者か」や「憧れの人」との距離感も測れないのに。
憧れることが悪いことではない。
上を目指すことは悪いことではない。
ただし、憧れることで、自分を見ないことは損だと思う。
自分を一番理解しているのは自分なのは明らかだし、
人は一人一人違う存在だから、目指す場所は同じでも、目指し方は違う。
他の人が「すごい」やり方をしているからといって、
自分も同じやり方を採用する必要は、必ずしもない。
大したことないやり方だっていいのだ。
それが、自分に合っているベストなやり方であれば。
もっというなら、自分がやることもたいしたことじゃなくていい。
「あの人」のように多くの人に影響を及ぼさなくたっていい。
ただひたむきに「自分である」こと。
自分に正直であること。
何者かではなく「自分らしく生きる」とはそういうことだと思う。
もしかしたら、「自分である」生き方を貫くことで、
誰かの「憧れ」になることもあるかもしれないし、
「何者か」や「憧れ」を目指していた先に望んでいた場所に立っていることに気づくかもしれない。
それは、いつ訪れるかわからない。
だからこそ、今日も「自分であり」続ける。
自分が「憧れる」くらいの人生を、自分で作っていく———。
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