父と、私と、娘へと ~OM10の思い出~
テレビでフィルムカメラの話題になっているのを見て、娘がフィルムカメラに興味を持って「なにそれ」と言って来ました。
ついにこれを娘に伝えるときが来たか・・・。
というわけではないですが、物置から骨董品を取り出してきました。
今でこそデジタルのOM-1で写真を撮ったりしていますが、自分の原点といえば、このカメラですね。
自分のカメラとの関わりは、小学生の頃に友人と撮り鉄をする目的で安物の110mmカメラを使ったりしていましたが、そんな時に父親に譲り受けたのが、このOM10でした。
このカメラ自体は、父親に聞いたところでは、私の曾祖母が亡くなった折に形見分けで小遣いが手に入ったとかで、そのお金で買ったようなことを聞きました。
せっかくの一眼レフですが、父親からしたら、マニュアルフォーカスのピント合わせが面倒くさくなったのか、早めにお蔵入りになっていたのですが、それを私が見つけてしまったもの、という経緯があります。
私にとっては、これが一眼レフとの邂逅であり、オリンパスとの遭遇でもありました。
このとき、父が、当時オートフォーカスで一世風靡をしていたα7000なんかに手を出していたら、私もミノルタ派になってしまっていたかも知れませんね。
このカメラに関しては、色々失敗しながら勉強しました。当然手ぶれ補正なんてないうえに、フィルムカメラだとISO(当時はASA感度と言っていた)の調節もできないので、手ブレはするわピンボケはするわ、まずは絞りとシャッター速度の関係を把握しないことには、まともに写らないわけです。
ここから、修行でしたね。どんだけお金(フィルム&現像代)を使ったことか。
結婚してからも、最初のデジタル一眼レフ(E-500)を買う2006年頃まで、近所の猫撮りなんかにも使ってました。
逆にこの経験があるので、今になって重宝している気がします。
娘が使うのはどこまで持つのかわかりませんが。。36枚フィルムも買ったので(2000円もした!)私も一枚くらい、久しぶりに便乗してなにか撮って見ようと思います。