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うつ(と休職)にまつわるエトセトラ
このタイトルは、昔ブログでよく使っていました。10年ほど前に初めて休職してから、この10年ほどは、まさしく、鬱というより休職との闘いだったように思います。
その間は復職支援の施設に行ったり、転職したりクビになったり休職したり無職になったり就職したり、色々まさしく七転八倒以上に会社を転々としていたと思います。もうぶっちゃけ履歴書/職務経歴書を書くと、人間失格みたいな「恥の多い職歴を送ってきました」状態ですよ。。。
そもそも、なんでそうなったのか?とか、まだ振り返るのは早い気はしているので、時折、やっと振り返りが落ち着いてできる状態になったら、そんな話もできるようになる日が来るかも知れません。
ただ、幸い、長いトンネルを、本当に長いトンネルを、今度こそ脱出できたかも・・と思ったりもしています。
途中から思った疑問のようなもの
IT業界だけが多いのか、もっとも自分が10年前に倒れた頃、転職時などには、病歴は隠したほうが良い、という風潮でした。
それはまぁ仕方なかったんですよ。10年前といえばリーマンショックに東北の震災の後で、今のコロナとは別の意味での不景気でした。もっとも「どん底」という意味、あの時期は「あとは上るだけ」という雰囲気もあったのですが。。。今のコロナ禍の「いつまで続くかわからん」的なマインドは薄かったように感じています。
その後何度か転職をするのですが、基本的に私は病歴のことを隠さずに転職なり就職なりをしてきました。
1.うつで休職になった経験を、隠し通せる自身が無かったこと
2.発覚したときの風あたりが強くなったときに耐えられる自信が無かったこと、などあります。
それだったら、オープンリーチで、それでもわかった上で雇ってください、仕事をください、というスタンスでした。まぁ、自分がやってきた内容がそんなにショボいことではなく、病歴と天秤にかけて、採用してもらえる率が高かったというのもあります。
そのこと自体は、果たして自己満足なのか、そういう草の根的なのが効いてきたのか、最近はそういう既往歴があんまり問われなくなってきました(もっとも私の場合、既往歴として残っているわけではなく、厳密には「うつ状態」というもので、病気ではないというのもあります)
システム開発とメンタルヘルスは職業病・抱合せみたいなイメージが広まったというのもあるかも知れませんし、病んでない人間を探していると、募集しても人がこないのかも知れません(笑)
ただ、自分として良かれとおもってきたことですけれども、一方で、これは自分に暗示をかけてしまっていたのかも知れない、と思うこともあります。
「病人になってはいけないよ」
少し前に読んだ言葉なのですが「病気になるのは人間誰でもあることだから仕方ない。でも、「病人」になってはいけないよ」というものがありました。
10年も「実は昔うつで休職したことがありまして・・」と言い続けているうちに、自分は病人になってしまったのかも知れないなぁ、と感じるんですね。
そこは反省して、でも、身体には気をつけて、というところで、もう人生も普通に考えたら半分を折り返すような歳になってきたこともあり、シフトチェンジをしないといけないという気持ちになったというのもあって、プロフィールにも書いているのですが、一線の技術者から、教える仕事なんてものにジョブチェンジしたというのもあります。