同じこと言ってる!と勝手に興奮した けんすうさんとちきりんさんの話
先日、ちきりんさんのVoicy( #919 AI に期待するのは「なりたい自分」への具体的ステップ!)を聞いていて、「そうだ!そのとおりだ!」と思いながら、「あれ、この話は『物語思考』で言われてたことと同じでは……」と感じていました。
ちきりんさんのお話は、今のAIがやっている「レコメンド機能」というのはあくまでも「これまでの」自分が見たもの、聞いたもの、買ったものから導き出されているから、「これまでとは違う」自分になりたい時には役に立たない、ということ。
それを提示する役割こそ、これからのAIに期待することだ、というのが今回のVoicyの一番の主張でしたが、私が最もなるほど!と思ったのは、「今のレコメンド機能は過去の履歴に基づいたもので、「なりたい未来の自分」に対してはなんの役にも立たない」という部分でした。
そこで思い出したのが、けんすうさんが『物語思考』の中で言っていたことです。『物語思考』では、頭の枷を外してなりたい姿を想像し、それに近いキャラを設定して自分を動かしていくやり方が解説されているのですが、最初の「なりたい姿」を想像するときには、過去の自分には縛られないようにとけんすうさんは言っています。
これからの自分に大きな影響を与えるのは、「過去からの積み重ね」ではなく、「未来になっていたい状態」だ。みんな過去からの積み重ねを大事に考えがちだけれど、実は今の行動を決めるために大事なのは、「これからなりたい状態」なのだと。
この部分を読んで「本当にそのとおりだなあ」と強く感じていたので、今回ちきりんさんの話を聞いたときににも深く納得しました。確かに「レコメンド機能」で今の自分が欲しがりそうなモノや、自分と似たような人が好むモノを伝えられても、そこまで胸は躍らないからです。
今回のことで気づいたのは、なんだかんだいっても人は「変わりたい」って思っているものなんだなということ。
それと、バラバラに見たり聞いたり読んだりしているものが自分の頭の中で勝手にカチッとつながった瞬間は、本当にワクワクするということでした。
ジェーン・スーさんが前にインタビューで「ユリイカ!の瞬間のために生きてる」と言っていたけれど、私もその瞬間を愛しています。