旅行を辞めた旅人

はじめに

本書は、旅をする前の価値観や、旅を経て形成された
捻くれ者な私の価値観を主な題材としている。

「物事に対して自分は斜に構えている」と感じるあなたに
手に取って欲しい。

尖った発言が苦手だと感じる方は手に取らないでいただきたい。

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長期休暇を目前にすると、人は何かしら予定を立てなければならないという想いに駆られる。
かく言う私も同じく、長期休暇の際は多くの行ったことのない土地に
足を運びたいと考えている。

しかし、私は旅行が嫌いだ。

友人や彼女と国内外に旅行へ行き、観光をして名物を食べて帰る。
そんな旅行をたくさんしてきたからこそ感じるが
誰かと新幹線に乗って、その土地が見せたいものを見て、
食べさせたいものを食べ、体験させたいことを体験する
表面上だけをなぞる旅行スタイルに私は違和感を感じている。

一言で言うと「刺激」を感じないからだ。

そう感じた私は、本州縦断ヒッチハイク旅をすることにした。

ヒッチハイクをしてまだ行ったことのない全国各地を回る旅をする。
そうすることで、ただ観光をするだけの旅行とは違い
目的地にたどり着くかもわからない、
どんな人に出会うのかもわからないような
想像できない旅ができると考えたからだ。

本書では旅の出来事を全て事細かく書き綴りたいわけではなく
旅についての内容はあくまでおまけで
旅によって形成された私の価値観などをメインに
あなたに知ってもらいたいと考えている。

本書が、あなたの旅に出るきっかけや新たな事に挑戦する”きっかけ”と
なってくれればこれほど嬉しいことはないが、
それよりも本書を通じて私の価値観とあなたの価値観を重ねてみてほしい。