きぃちゃん
風のなかに 秋がふわり
さらさら さわさわ
流れる風は やわらかくて
そよそよ きらきら
かがやく 大地が まぶしい朝
息をのんで みつめずにはいられない
この朝が はこんでくるもの
ここに 息づくもの
ぜんぶ ぜんぶ
たくさんの 蝶のなかでも
きぃ (キアゲハ) は とくべつ 思い入れのある だいすきな蝶
その姿を みかけるたびに
嬉しすぎて 一瞬息が とまってしまう
それから まるで風船が すーっと ふくらんでいくように
あっというまに こころと からだを みたしていく
かるくて あたたかくて 心地いい
言葉にならない このきもち
ふくらんで ふくらんで ふくらんで
とめどなく あふれるよ。
(じゆうな木)「きぃちゃん、きたん?」
(きぃ)「うん、きた」
(きぃ)「うわぁ風で ゆれちゃうね! ちょっと お花 もってて!」
(じゆうな木)「いいよ〜♡」
花びらが ちょっと内側に丸まっているのは、蝶たちが あしをひっかけやすいから なのかしら🥺
(じゆうな木)「なんてかわいい顔🥺」
(きぃ)「♡」