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【短編小説】夜景のみかた

【短編小説】夜景のみかた

23:30

観覧車の電光掲示板に照らし出されたその数字は、夜景の一部と化す。

都会の煌びやかな夜景を共に見るような彼女か、はたまたいい感じの相手でもいればいいのだけど、残念ながら今日は1人だ。

いや、正しくは「今日も」か。

そういえば同期の坂下が、
「彼女へのプロポーズに夜景の見える高級レストランを予約したんだ」
と自慢げに話していたのはもう2ヶ月も前のこと。

その話を聞いた1週間後に急

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