婚活で大切なのは「嫌われない」こと。嫌われないための絶対条件「清潔感」は誰にでもつくれます【中村淳彦『中年婚活』】

NGを喰らうと一発退場となるのが婚活の現実。「はじめまして」から「プロポーズ」までの間に一度でも嫌われてしまうと次はありません。では嫌われないために、何をすれば良いのでしょうか？
中村淳彦『中年婚活　50歳、年収450万円からの結婚に必要な30の法則』より一部抜粋してお届けします。

女性の恋愛感情の３段階

　婚活はすべてが採点＆評価対象となるスペック競争なので、アナタの現在のありのままの姿では戦えません。誰でも、大なり小なりの改善と進化は必要になってきます。
　まず、アナタがいままで結婚できなかったのは、自分を理解してくれる運命の人に出会っていないという外的要因ではなく、自分が至らなかった内的要因が理由だと自覚しましょう。現在の生涯未婚の該当者で、家系が途切れる厳しい現状は自己責任という結果です。
　内的要因がモテなかった理由とすると、アナタになにかしらの原因があります。間違った行動をしているわけです。まず、女性の立場に立って考えるという癖をつけていきましょう。
　筆者は女性の恋愛心理に精通しているわけではないですが、女性が男性に対する好意的な感情は３段階あるように思っています。女性からの一目惚れ、運命の出会いみたいなことは、まずありません。女性の感情は、①嫌いじゃない→②好感がある→③好きと、階段を昇っていくように芽生えていきます。
　もう少し詳しく言うと、第一印象が大部分を占める第１段階の「嫌いじゃない」という意識からはじまり、いくらか会話を重ねてから第２段階の「好感がある」というポジティブな感情が生まれます。そして、何度かデートを重ねて、なにかキッカケがあって、第３段階の「好き」という恋愛感情に発展するみたいなイメージです。

　恋愛感情に至るまでの流れは、男性と女性で明らかに違っています。男性は女性に対して会った瞬間に一目惚れが多いですが、女性は男性に対して階段を昇るように感情が膨らんでいきます。
　感情に男女差があるので、初めて会ったときの第一印象で女性に嫌われては、なにもはじまりません。第一印象で女性に好かれるのではなく、嫌われないことは、婚活ではなによりも大切なことになってきます。
　女性の好きという恋愛感情には様々な好みや理由がありますが、嫌いという感情はおおよそすべての女性が一致しています。清潔感です。清潔感がない男性は、ほぼすべての女性から嫌われます。まず、婚活で取り組むべきは「清潔感」を身につけることです。

いますぐ予約して美容室に行く！

　女性が好みの男性のタイプを挙げる場合、ほぼほぼ全員が前提条件として「清潔感がある人」と言うでしょう。それほど、清潔感は最重要です。逆に女性が近づいてこない、会話が続かない、仲良くなれないなど、女性が苦手だという中年男性は、この清潔感でコケている可能性があります。
　清潔感とはなんでしょうか。意味としては汚れがなく、衛生的ということです。
　清潔感といっても、言葉にするとなかなか多岐に渡ってきます。思いつくまま挙げてみると、入浴する、歯を磨く、ヒゲを剃る、手を洗う、綺麗な服を着るみたいな日常的なことから、綺麗な髪、綺麗な肌、シンプルな服装、ジャストサイズの洋服みたいなことが浮かびます。
　逆に長髪、ボロボロな髪質、金髪、ヒゲ、汚い肌、ダラしない服装、服のサイズが合っていない、老けている、爪の汚れ、ダラしない体型、襟の汚れ、メガネの汚れなどなどは清潔感がないと判断されがちです。
　清潔感は自分のカラダだけでなく、健康状態、服装や身につけている物、持ち物など、すべてが判断対象となってきます。女性は減点方式で男性を見定めるので、この清潔感で一つでも減点があると対象外となってしまう可能性があります。

　最初にやるべきは、いますぐに近所の美容室に行くことです。理容室でもかまいません。
　頭髪は髪型、毛量、髪質、髪の色は人それぞれですが、清潔感がある髪型というのはある程度決まっています。挙げてみると、黒髪、おでこを出している、耳にかぶっていない、長髪より短めみたいな感じでしょうか。それと若く見えるほど、清潔感がアップするので白髪染めもしたほうがいいでしょう。近くの美容室に行って「白髪染めと、清潔感ある髪型にしてください」と頼むだけで、美容師さんはある程度やってくれるはずです。
　ここで気をつけてほしいのは、髪の毛に色を入れる、長髪、ヒゲ、パーマなどなど、個性のある頭髪で清潔感を出すのは上級者向けです。なかなか難しいことなのでやめましょう。美容師さんに任せて清潔感のある髪型にして、月１ペース程度で整髪をして清潔感のある髪型を維持します。
　アラフィフの男性で清潔感がある有名人を適当に挙げますが、元巨人の高橋由伸さん、俳優の藤木直人さん、キムタクあたりでしょうか。時期にもよりますが、みなさん黒髪で耳とおでこを出す髪型をしています。高橋由伸さんを眺めて「清潔感がない」と嫌う女性は、誰もいないでしょう。個人の好みの問題ではなく、清潔感は女性全般の主観のない共通認識なのです。

　清潔感がないまま婚活したとすると、おそらく大苦戦は免れないはずです。清潔感がない男性としてわかりやすいのは、汚れたキャラクターＴシャツを着る体型が崩れたオタク、無精ひげを生やした長髪のヘビメタ、脂っぽい新橋のサラリーマンみたいな感じでしょうか。
　美容室に行くのは１時間半程度で終わる、簡単なことです。１時間半で前提条件である清潔感を上昇させることができるので、真っ先にやるべきことなのです。

婚活成功のためには抜本的な意識改革が重要です。
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＜著者プロフィール＞
中村淳彦（なかむら・あつひこ）
ノンフィクションライター。無名AV女優インタビュー『名前のない女たち』シリーズ、『東京貧困女子。: 彼女たちはなぜ躓いたのか』、『悪魔の傾聴』などヒット作多数。花房観音との共著『ルポ池袋 アンダーワールド』（大洋図書）が絶賛発売中。Voicy「名前のない女たちの話」ほぼ毎日放送中。ニコニコチャンネルプラス「中村淳彦の40歳からの婚活ちゃんねる」配信中。

ノンフィクションライター｜中村淳彦「中村淳彦の「名前のない女たちの話」」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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