肩肘を張るな。世界は広い。
休職前の私は、とにかく視野が狭い男でした。
周囲からの、そして自分への期待に応えようと、
私なりに慣れない中、必死に頑張っていました。
その結末は、抑うつ状態で休職という、
言ってしまえば元も子もないものになりましたが、
色んな人から"無理をするなよ"と忠告を受けていたと、今となっては思います。
私が最も好いていた会社の人から頂いたのが、
表題の言葉。
その人から見ると、私の肩は張り詰めていたのかな。
とにかくその人は、私をランチに連れ出して、
優しい言葉をかけてくれました。
「これがかけられる最後の言葉かもしれない」
その人は遠い目でそうつけ加えていました。
その真意は、
憔悴しきった当時の私には届かなかった。
悲しいかな、その人は私の休職中に職を辞し、
今はもう居ません。
今、あの人がくれた言葉の重みが、
よく分かる気がします。
休職という人生の分岐点を経験したからこそ、
分かるその重み。
力を抜く大切さ、視野を広げることの価値。
当時の私に欠けていた全ての要素が、
その一言に集約されている。
かけがえのない言葉でした。
今、また苦しい時を過ごしています。
休職前と同じ、とまではいかないけれど。
今日はなんとか出社できましたし、
職場のメンバーにも「ストレスが溜まっている」と打ち明けました。
”今”の現在地はあまり明るくない。
未来の希望を語る前に、今の不安や不満を払しょくしないといけない。
だから、4連休は実家に帰って自分を休めよう。
とにかく自分を甘やかす時間を多くとって、リフレッシュしなければ。
今は必死に自分にブレーキをかけている。それでいいのです。
「肩肘を張るな。世界は広い。」
今、あの人が私を見たら、どんな言葉をかけるかな。
そんなことを思いながら、
かけてもらった言葉を胸に抱いて、
肩肘張らずに毎日を生きていきます。
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どこかの誰かの何かに届けばいいな。