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生きていくためのコンパスたち

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「人生とは」「生きるとは」 分からないことだらけの命題に少々の光を。
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#挫折

”挫折”を知らない君へ

週末に友人と興味深い議論をしました。 ずばり、”挫折”について。 私は高校では不登校、社会人では休職など大なり小なり”挫折”と呼べる経験をしていて、そのたびに周りの人に「どっこいしょ」と起こしてもらっています。挫折を通じて、自分の弱さや周囲の愛を知り、身のほどを知ることや、背伸びするタイミング、自分のキャパシティなど多くのことを学び得ました。だから、私は挫折が人生を豊かにするのだろうと信じて疑っていません。 一方、件の友人は「挫折をしたことがない」という悩みを持っているそ

未来に期待する

抑うつ状態で病んでた頃からは考えられない。 この私が、将来のために色んな情報を集めています。結婚、子育て、お金、キャリア。全て「未来」の象限の話です。 意識的に外部の情報を一切絶っていた1年前とは大違いで、自分でも不思議に感じます。 「人の回復力は、尋常じゃない。」 そう思います。 それもこれも、全ては「期待」から来ていることは明白です。あれだけ仕事や将来に絶望し、もはやこれまでだなんて思っていた自分が、たった1年でここまで来ることができました。 これは全て、支えてくれ

生きる理由は、いくらでもある

9月になりました。 涼しい日も増えてきたように感じます。 セミの鳴き声もいつの間にか鈴虫やコオロギの鳴き声になってたり。 夏はあっという間でしたね。 まさに1年前は怒涛の日々でした。 徐々に仕事に心を殺されはじめ、そのピークが9月。 忘れもしない、14日に初めてメンタルクリニックに駆け込んで、24日から休職を開始しました。 当初は自分の精神状態を客観的に診てもらおう、という気持ちで通院したんですが、「抑うつ状態」と診断されて驚きました。 それがもう1年前。 時の流れを感じま

つらい時は、ちょっと立ち止まって周りを見渡してみよう

一年前、本当につらい時期の自分の日記に書いてあった言葉です。 この日記は入浴中に書いていたらしく、 つかの間の休息を楽しんでいるようでした。 激務と心労で心を病みながらも、 自分を鼓舞し続けている姿が、我ながら健気に感じます。 立ち止まって周りを見渡してみれば、 お風呂に入るためのお湯が供給されていること、 毎月お給料が振り込まれること、 家族や友人に恵まれていることなど、 満たされているものばかりではないかと。 確かに仕事はつらいけど、失ったものじゃなくて今あるものを数

笑うために僕らは泣いた

また一週間が終わった。 お疲れ様、の金曜日。 今夜は菅田将暉の「ロングホープ・フィリア」の一節で自分をねぎらう。 作詞作曲は私の大好きなamazarashiこと秋田ひろむさん。 遍く旅路に光あれ 強さや弱さでは語れないぜ 立ち向かうその一歩ずつが 君の勇敢さの勝利だった 叫ぶ為に息を吸うように 高く飛ぶ為に助走があって 笑う為に僕らは泣いた それを敗北とは言わない ロングホープ・フィリア ずいぶんと泣いたものだ。休職前夜の暗黒期。 それがあるから、今がある。 という境地に