笑うために僕らは泣いた

また一週間が終わった。
お疲れ様、の金曜日。
今夜は菅田将暉の「ロングホープ・フィリア」の一節で自分をねぎらう。
作詞作曲は私の大好きなamazarashiこと秋田ひろむさん。

遍く旅路に光あれ　強さや弱さでは語れないぜ
立ち向かうその一歩ずつが　君の勇敢さの勝利だった
叫ぶ為に息を吸うように　高く飛ぶ為に助走があって
笑う為に僕らは泣いた　それを敗北とは言わない
ロングホープ・フィリア

ずいぶんと泣いたものだ。休職前夜の暗黒期。
それがあるから、今がある。
という境地にはまだもう少し届かないけれど、
なんとか前を向いて生きている。
高く飛ぶための助走が、必要な時もある。
私はいつか、飛べるのかな。

緊急事態宣言は伸びた。
先の見えない日々は続く。
しんどいときもある。毎日が楽しいわけではない。
そんな日は、そのしんどさも苦しさも受け入れて、ゆっくり過ごす。
決して無理しない。頑張らない。
自分に甘く、優しく。
自分だけは、自分を責めない。
どうせ、なにかあれば他人が言ってくれるんだから。

そうやって日々を乗り越えて、少しづつ慣れていく。
時々、成長を感じることもある。
他人にやさしくできる余裕が出たり、
自分の意見を持てたりするときもある。
それでいい。
ゆっくり、ゆっくり。
マイペースこそ、巡航速度。
アクセルの踏みすぎは、事故のもと。
自分のペースを守って過ごす。

今はただの助走期間。
高く飛ぶために、必要な期間。
徐々にペースを上げる、そのための期間。
全速力でなくていい。
そう言い聞かせながら、今週もまた生き延びた。
来週もまた、生き延びるのだ。
その繰り返しが、人生なんだ。

そしていつか、高く飛ぶんだ。
みんながびっくりするくらい、高く飛ぼう。
恩人たちが涙するほど、高く飛ぶのだ。
この助走期間を、無駄にしないために。
一歩一歩踏みしめて、その日のために。

そのための涙なら、もう十分流した。
いつか飛ぶその時は、高く、笑顔で舞ってやろうじゃないか。