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一人でもできる! パーフェクト宅飲みガイド(抄・その1)(機関誌『自炊のひろば』創刊号より)

【注意】この記事は、自由炊事党機関誌「自炊のひろば」創刊号(2019年11月発行)に掲載された記事の一部を、見本として掲載するものです。都合により予告なく公開範囲を変更しまたは公開を取りやめる場合がありますので、ご了承ください。

メニューの選定

 筆者はメンバーや目的に応じて出す料理を変えるよう心掛けているが、あくまでも手持ちのレパートリーという制約の中でのことである。今回は4ヶ国のコースの場合を紹介したい。ここで紹介するのはレストランハシモで頻繁に提供される料理ばかりにした。食材の旬に応じて料理を組み替えたり、得意料理を挟んだりしてみてほしい。もちろん、一部にスーパーのお惣菜や宅配ピザなどをあてるのも有効だ。
 作りたい料理が決まったら、メンバーに苦手な食材やアレルギーがないか確認しよう。仲のいい友人であっても、アレルギーなどは意外と気がつかないものである。また、火を通したものなら食べられても生だと食べられないなど調理方法による好みをもつ人も少なくない。参加者全員が楽しい食事をできるのが理想である 。
 今回紹介するのは、以下の通り。筆者は残念ながらデザートのレパートリーが少ないので、デザートに関しては4種類紹介する中から適当に選んでもらえれば幸いである。

A.和食
突き出し きんぴら2種
お造り  鯛の昆布〆
煮物   大根と鶏手羽の煮物
椀物   鶏団子入り田舎汁
焼物   イカとキノコのホイル焼き
     栃尾揚げの葱マヨ焼き
食事   さつまいもご飯
B.中華
冷菜   棒棒鶏サラダ
野菜料理 レタスの塩炒め
     豚肉とジャガイモの細切り炒め
肉料理  回鍋肉
卵料理  トマトと卵炒め
豆腐料理 茄子と豆腐の欲張り麻婆
米料理  海鮮レタスチャーハン
C.イタリアン
アンティパスト サーモンとチーズのブルスケッタ
前菜      鮮魚のカルパッチョ
スープ     ミネストローネ
肉料理     ポルペッティーニ
メイン①    カルボナーラ
メイン②    自家製ミートソースのラザニア
D.ウズベク
前菜   チュチュクサラダ
スープ  二日酔い防止の冷製スープ
野菜料理 ディムラマ
肉料理  シャシリク2種
メイン① プロフ
メイン② ラグマン
デザート
ティラミス
パンナコッタ
アップルパイ バニラアイス添え
洋梨の赤ワイン煮 バニラアイス添え
バニラアイス ラム酒がけ

(編注:都合上、以下の記事ではイタリアンのみを紹介します。)

料理の準備

 さていよいよ、料理の準備ができる。ここでいう料理の準備は、食材の買い出しから宅飲みが始まる前に作っておくのが望ましい料理の仕込みまでを指す。冷蔵庫の容量の都合や鮮度の問題などで客が来てから作った方がよい料理の作り方は次の章にまわすとして、4種類のコース料理を時系列で並列的に紹介しながら、準備の流れを説明する。

買い物メモ

 まずは、それぞれのコースに必要な食材を確認しよう。材料はすべて5~7人前であり、必須調理道具から包丁・まな板・ピーラーと電子レンジを省略してある。

C.イタリアン
<必須食材>
レタス 1/4個
玉葱 4個
人参 2本
マッシュルーム 2パック
ジャガイモ 2個
ニンニク 3カケ
大豆水煮 1パック
レモン 1/2個
イタリアンパセリ 1パック
刺身用の魚サク 1本
スモークサーモン 1パック
卵 6個
生ハム 50~100g
ベーコン 80g程度(スライスなら小分け2パック、ブロックなら1/2本程度)
合挽肉 1kg
チーズ(クリームチーズ やブルーチーズなど好きなものを) 50g程度
粉チーズ 1/2本
シュレッドチーズ 100g程度
トマト缶 3缶
<あると望ましい食材>
セロリ 1本
トマト 1個
キュウリ 1本
アボカド 1個
生クリーム 1パック
牛乳 500cc
フランスパン 1/2本
スパゲッティ 350~500g
ラザニア麺 6~8枚
<必須調理道具>
フライパン、鍋、トースターorオーブン、オーブン皿(グラタン皿等の耐熱皿)、ボウル
<あると望ましい調理道具>
トング

(その2に続く……!)

★この記事を書いたのは

秘書 はしも
“きたなうまい店”を自称する宅飲み大好きおじさん。張り切ってコース料理を作るが、デザートまで出し終える頃には酒が回って寝落ちして閉店するのが常。お代を踏み倒されたことは一度もない。あまりにも酒に弱く頻繁に終電を寝過ごした過去と決別し、家飲みの道に足を踏み入れた。ビールグラスに常にエンジェルリングを作ろうと心血を注ぎ、旅行先では地酒と郷土野菜の購入に余念がない。党内ではお茶汲みとコピー取りの担当だったはずだが、酒しか汲んでいないと噂されている。

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