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【新刊案内】「私でなくもない」―おそらくは演技の話|渡辺健一郎

「次世代の教科書」編集部はこの度、次世代の若手リーダーたち24人の考え方がわかる電子書籍シリーズを、Amazon Kindleで販売開始しました。

【このシリーズのポイント】

  • これからの時代を担う若手リーダーたちの考え方が、読むだけで無理なくわかる。

  • 「妄想」という共通のテーマに沿って、多種多様な著者たちが執筆。飽きの来ない面白い読み物が全24冊読める。

  • 気になった著者の本だけつまみ読も可能!さらにKindle Unlimited登録者は全冊無料で読める。

今回ご紹介するのは『「私でなくもない」―おそらくは演技の話』(渡辺健一郎)です。


「妄想」を出発点に「妄想」が始まってしまう。哲学、脳科学、演劇、人類学……さまざまな領域の「妄想」的ななにかへとの思考は飛躍し、そこから新たな思考が生まれてゆく。跳ね回るかのような「妄想」的批評。

はじめに「妄想」とは「陥ってしまうもの」だと定義してみる。つまり、自分にはコントロールし得ないもの。それでは「陥ってしまうもの」とは、他になにがあるだろう?……まずは「聴声」。これは自分の内言、つまり心の声にもかかわらず「誰かからの呼びかけ」のように聞こえてしまう現象。そして「憑依」。役者や預言者が、自分ではない存在を降ろし、自分ではない誰かのセリフを自分の口から語る有り様。すなわち、聴声も憑依も、人を「私ではないが、私でなくもない」状態。

これは決して、縁遠いものではない。例えばファミレスで、嫌な客から理不尽に怒られる。そんなときは何も考えず自動的に謝罪し、裏に戻ってから愚痴を言う。そのとき、表で「謝っている自分」は、本心であるところの「愚痴っている自分」とは全く異なる態度となる。そして、その「謝っている自分」への切り替えはほとんど無意識的に行われ、その人格は本来の私とはまったくズレた態度をとっているにも関わらず、確かに私ではある。まさしく「私ではないが、私でなくもない」──このような在り方を引きつつ「妄想」について語ってゆく。

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