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「ファッションが」ではなくて「精神面が」開放的なのだ

授業探検隊のコンセプトは、授業における教員たちの工夫や取り組みを探ることなのだが、今回は番外編として以前取材した学校での、休み時間の生徒たちの様子をお伝えしたい。
今回ご紹介する学校は海の近くという立地や校舎内の造りから、非常に開放的な雰囲気を醸し出している。そしてその雰囲気は、いい意味で在校生たちからも感じる。移動教室のためにすれ違った男子生徒がヘアバンドをしていたり、ポロシャツの胸にサングラスをかけていたり、そんな様子を見ただけで何だかこちらまでワクワクしてしまった。
高校3年生は選択教科もあるため「空きコマ」と呼ばれる授業のない時間ができることもある。この空きコマで何人かの生徒たちの声を聞くことができた。


休憩時間に生徒から呼びかけられたクルー


企業と業務提携して収入も得ているという男子生徒がいた。彼は多くを語らなかったが、起業を考えていることを当たり前のように話してくれた
ある女子生徒は、色々な人と繋がっていきたいということを熱く語ってくれた。自身のルーツはスリランカにあるということで、近いうちにスリランカへ行く予定だそうだ。そこでは得意のダンスを通じて交流していきたいと更に楽しそうに話していた。


また、別の女子生徒は縦の繋がりがありがたいと教えてくれた。今は総合型選抜入試などにより志望校ごとの対応が千差万別になってきている。授業で小論文などの対策の講座が用意されており、更には卒業生が一緒にアドバイスしてくれるそうだ。「自分が高3のこの時期には、どのような準備をしていたか」を希望の大学へ行った先輩からアドバイスしてもらえる…考えてみたら、こんなありがたいことはないだろう。ちなみにその生徒は、自身が大学に進学したら同じように母校の後輩たちへアドバイスしに駆け付けたいと言っていた。
何人かの生徒は、自分たちの学校の長所として「意見のぶつかり合いがあること」も挙げていた。自分の意見を言いづらい時代になってきていると勝手に思っていたが、ここではそんなことはないのだろう。マイストーリーを発表し合う授業がありマイストーリーを作ることで自分自身を振り返ることができる。そして、自分の発表はもちろん他者の発表を聞いて、他者を受け入れることができる。それを繰り返すことによってよりオープンになっていったと感じるという感想を聞くことができた。「意見をぶつけ合うことができる」その理由がこういったところにあるのだろう。

大学に進学したら母校の後輩たちへアドバイスしに駆け付けたいという

事前に「プロジェクト科」の授業を見学すると思って来校していたが、空きコマでやりとりしてくれた生徒から「次の僕の授業は〇〇だから覗いてくださいよ」と声をかけられた。「ファッションが」ではなくて「精神面が」開放的なのだ、ここにいる生徒たちは。


今回取材した学校について

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