師からの一言
5年前だろうか。
今や全国で2000名以上の弟子を抱える大所帯となり、そのトップであるお師匠様とのきょりもオンライン越しの講義では近いようでリアルではすっかり遠くなってしまった最近。
私の住む地域の塾が開校されて2月目。
講義の後の、塾生の懇親会会場にお師匠様がみえた。(これは5年前においても結構レアなことだったらしい。そもそも弟子の懇親会に姿を現さない方なのだ)
お師匠様は40名以上弟子のいる狭い居酒屋の座敷のテーブルを回りながら、学びたての弟子たちがみせる自分たちの宿命の命式表をみて短く、ときに丁寧にそれぞれに解説してくれた。
最後のあたりになり、私のテーブルにもようやくきていただいた。
私がファイルを差し出したときにおっしゃったのは一言。『葛藤しなさい』だった。
その後、お師匠様は同じテーブルにいた仲間、、その雰囲気から何かを察したのだろう、今度はその方の宿命をみ、長い時間とても丁寧に寄り添っていらっしゃった。
私のが一言で終わったのは、その方の雰囲気をみてのことだったのかもしれないし、そうでないかもしれないけど。
ただそこは置いておき。
この『葛藤しなさい』
当時はわけがわからなかったけど、今になれば分かる。
学理上では、いわゆる天恍星、調舒星を持っていればあるいは後天運で回ってくれば葛藤することが、宿命開花の為の一つの要素になる。
ただし、それらを持っていなくとも宿命上、葛藤する要素はあるし、私はそれらの要素を持ち合わせている、、、、、ということを学ぶうちに理解してきた。
葛藤するとは、相反する、あるいは別々の性質をもつ二つのものが同じところで火をバチバチさせて強烈なエネルギーを発生させること。蝋燭の炎や電気みたいな。ときにそれが大きな芸術や美の源泉となりうる。
当時の私は、、、まだ今でもその気は残ってるいるが、葛藤を恐れていた。傷つくこと、摩擦も嫌だった。
だが、時がすすむにつれ当時の仕事で葛藤や摩擦が生じ、いい人のふりをしてきた自分の中で怒りやストレスなどが増幅。外に出さぬまま、結果天中殺年中に当時の職場を去った。(※天中殺が決して悪い年というわけではありません)
その体験は結果として、自分の中で葛藤を消化すること、感情を出すことの大切さを教えてくれた。
そしてそれがあるから、より想いを外に出せるようになった。。。。。
何がいいたいか。
矛盾や葛藤は大きなエネルギーになる。
だから、自分の中にあっても見過ごさず受け入れてあげることが大事なんじゃないかと。
もし、私みたいに、感情に蓋をして生きてきたなら、
心に生じる葛藤や矛盾は本来の自分に戻る為のサイン。
たぶん、、、師はそのことも見越して、私がこのことを経て自分になっていくことを見越して
あのときあの言葉を放たれたのだと思う。
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