なかまでも目的は一緒にならない~新説なかま論~
RPGでは、大体の場合、ともに冒険をする仲間がいます。
幼なじみだったり、途中で助けた人だったり、敵だったり。
様々なパターンで仲間が増えていきます。
人生においても、仲間がいるといないでは、ゲームクリアの難易度が圧倒的に変わります 。
物量においても、1人でやるより2人でやったほうが早く、発想についても、1人より2 人の方がより多くの観点で見ることができて、よりよいアイデアが生まれます。
ですが、仲間は時に自分のゲームクリア条件とは違う方向へ行ってしまうことがあります 。
やりたい方向とは違う方向へ行ってしまい、あなたも歯がゆい思いをしたことがあるので はないでしょうか。
往々にして、人が変われば、エンディング条件は変わります。
同じ世界平和が目標だとしても、平和の理想形が異なることはよくあります。
ラスボスを倒す理由も、同じパーティの中で「世界平和のため」だったり、「死んだ師匠 の仇討ち」だったり、「主人公のため」だったりします。
漫画やアニメでお馴染みのワンピースがわかりやすい例です。
ルフィは「海賊王になる」ことが目標ですが、ゾロは「世界一の剣豪になる」ことが目標 ですし、サンジは「世界中の海の食材が集うと言われているオールブルーを探す」ことが 目標です。他の仲間たちもそれぞれ異なる目標を持っています。
しかし、同じ船に乗り、海に出ています。
同じ目標を持って、旅に出ることができればベストではあります。
しかし、同じ目標を持つことも難しければ、同じ理由で目標に挑むこともなかなかありま せん。
仲間がいれば、旅は圧倒的に楽になります。
しかし、一緒に冒険するためにはお互いがお互いの目標やその理由を理解して、助け合っていくことが必要です。
当然、目標に「仲間必須」の条件さえなければ、仲間がいなくても、1人でクリアするこ ともできます。
仲間ができないからといって、焦ることもありません。
ゲームクリアに向かって進んでいけば、仲間が現れることもありますし、進んでいる途中 で見つけた仲間は、同じ目標を持っている可能性が高いです。
仲間を探すことに必死になるよりも、ゲームクリアを目指してみてもよいのではないでし ょうか。