僕らの人生はドラクエだ~人生はゲームソフト理論~
人生はRPG。ということは、あなたの人生はドラクエやFFなどのようなRPGシリーズと同じ、ゲームソフトということです。
今がシリーズ何作目なのかはわかりませんが、確実にゲームの中にいる、ということです。
ゲームソフトには、必ず最終目的があります。
最終目的がゲームを始める前にわかっているゲームもあれば、わかっていないゲームもあります。
最初に与えられた目的はあるけど、ゲームの途中で真実にぶち当たって目的が変わることもあります。
最終目的を終えたとき、「ゲームソフトをクリアした」と人は言います。
人生において、最終目的とは何でしょうか。
最終目的と言うと、大きなことをイメージする人が多いでしょう。
世界を変えるとか、宇宙を開拓するとか、海賊王になるとか。
でも、大きなことだけが最終目的ではありません。
結婚することも、就職することも最終目的になりうるし、告白すること、テストでいい点を取ることだって、最終目的になります。
では、最終目的が終わったら、人生が終わってしまうのでしょうか。
終わりません。残念ながらすぐにシリーズ続編を発売してきます。
結婚というエンディングを迎えたら、子どもが生まれて夫婦喧嘩をした。就職というエンディングを迎えたら、ブラック企業で転職したい。
せっかく世界を平和にしたのに、続編が出ればあっさりと世界は混沌の闇に包まれるのがRPGシリーズです。
いや、ゲーム全体的にそうですね。続編が出るたびにさらわれる姫を毎回呆れずに助けるつなぎの土管工とかいましたね。
1本のソフトのプレイ推奨時間は様々です。
1日で終わるソフトもあるし、2,30年かかるソフトもあるかもしれない。
どんなゲームでも、ゲームの最終目的を考え、見つけ出して達成することが、ゲームをクリアするために大切です。
子どもによく「将来の夢」を問う場面があります。
でも私は思います。「今はまだない」って素直に言ってもいいと。
クリアしてもすぐに続編が出続ける。
だから、最終目的なんて、無理に大きい目的にしなくてもいいんです。
一生をかけられる将来の夢なんて、どこかの続編でたどり着けばいい。
ゲームを投げ出さず、プレイし続けていれば、いつかクリアできるように。
ゲームをクリアしていけば、どこかの続編でいつか真の平和にたどり着けるように。
それに、ゲームソフトということは、違うゲームを遊ぶことだって簡単にできます。
例えば、デザイナーを目指していたけど、急に看護師を目指したくなった。ということもあるかもしれません。
最終目標が全然違うものに切り替わった時点で、ゲームソフトを変えた、ということになります。
「デザイナー物語」から「看護師物語」へソフトを切り替えたっていいわけです。
・・・ビックリするほどタイトルセンスがないことはわかっています。
積み重ねたプレイ時間がもったいないと思い、なかなか他のゲームソフトに切り替えられない人もいるかもしれません。
しかし、プレイヤーはゲームをプレイした分だけ、確実に知識や技能を得ています。
実際のゲームでも、シリーズが違っても、活かせることはたくさんあります。
逆に、1度別のゲームをプレイしてから戻ってくると、すんなりクリアできることもよくあります。
例えば、同じ教師でも、大学卒業してそのまま教師になった人もいれば、まったく教育とは関係のない会社で働いてから教師になる人もいます。しかし、後者の方が、会社の空気をリアルに伝えられるため、子ども達への説得力が増して、「子どもの進路決定」というエンディングへ進む速度がものすごく早くなったりします。遠回りに見えることもありますが、たまにソフトを変えてみることも、ゲームをクリアするためのポイントだったりします。
しかし、ゲーマーにとって積みゲーは罪です。
あんまりいろんなゲームソフトに手を出すようであれば、山積みにならないように遊ぶ前に精査する必要があります。
いいエンディングをたくさん見る。ゲーマーにとって至福の1つだと、私は思います。