無心攻撃は強い~現実における攻撃力~
人生における敵は「問題」と定義をしました。
その敵を倒すために、まず基本となるのは「攻撃」です。
攻撃力は技術力×説得力です。
基本的には「技術力」がメインの攻撃力となります。そこに、状況によっては「説得力」の補正がかかって、最終的な攻撃力となります。
「技術力」とは、判断をすることなく感覚で動くことができる力です。
いわゆるルーティーン化できていることの多さが、攻撃力となります。
例えば、今、あなたはゲームをしようとしています。ゲーム機は何でも構いません。
あなたがゲーム機の電源を入れるところを想像してください。
ゲームを毎日のようにやっている人は、どうやって電源を入れるか考えずに電源を入れているでしょう。
あまりゲームをしない方は、いろいろ考えたのではないでしょうか?
では、お風呂で体を洗うとき、あなたはどこから洗い始めますか?
実際に自分が体を洗うところを思い出しながら考えたのではないでしょうか?
ルーティーン化しているものは、何も考えずにできてしまうのです。
このルーティーン化がどれだけできているのかで、技術力が決まります。
出てきた敵に対して、ルーティーンで攻撃できることが、まずは大切です。
戦いに出るものは、戦う練習をし、何も考えずに攻撃が出せるようになります。
同じように、問題解決も練習をして、何も考えずにできるようになれば、ボスを倒すことも夢ではありません。
ただし、技術力だけ上げてもいけません。「問題」に他人が関わり始めると「説得力」という補正がかかってしまいます。
モノに対しては同じことをすれば、同じ結果が返ってきます。
例えば、同じ状態の楽器を弾くとして、同じ音を出そうと思うと、技術力だけで同じ音を出すことができます。
しかし他人が関わると、同じことをしても、気持ちや状況で違う結果が返ってきます。
ゲームの電源を入れることや、体を洗うことなどには「説得力」という補正がかかりません。
しかし、好きな人に告白するとか、モノを売るという、人が関わる問題には「説得力」という補正がかかります。
攻撃力は「技術力×説得力」です。
かけ算で決まりますので、いくら技術力があったとしても、「説得力」が0なら、攻撃力は0になってしまいます。
逆に言えば、説得力が高ければ、技術力が低くても勝ち目がある。ということです。
普通のゲームであれば、補正がかかるときは2倍や3倍、あっても10倍程度です。
現実は、制限がなく何倍にでも補正をかけることができます。
「あの人、技術がないのにどうして評価されるんだろう」と思ったことがあるでしょう。
それは、「説得力」で何倍にも補正をかけて攻撃力を上げているからです。
技術力は、人それぞれに最大値があります。ですが、説得力は天井知らずです。
攻撃力を上げたいと思ったときに、この2つの能力値をどう上げていくのかを考えると、敵を倒すのが簡単になります。