自分のオリジナルと宝物は見つかる~旅立ちはいつも孤独~

RPGのスタートは、往々にして主人公1人で旅立ちます。
その結果、全て自分で解決するしかない状況になります。

魔法しか効かない敵が出てきたとしても。
欲しい装備の購入費が足りないとしても。
戦いすぎて、HPが残り少ないとしても。

どうにかして、主人公1人という少ない手数の中で解決の糸口を考える必要があります。

少ない手数の中から模索し、考え抜いて工夫するという工程を経て、人は手数の使い方を学んでいきます。

また、できることが少ないからこそ、いろいろな失敗をします。
失敗することで、足りなかったものが見えて、必要なものを考えます。

足りなかったのは能力なのか、道具なのか、仲間なのか。

足りないとわかって手に入れたものと、なんとなく手に入れたものでは、効果が全く異なります。
また、足りなかったものを手に入れた喜びは大きく、大切にします。

人生においても、同じではないでしょうか。

新しい事を始めるとき、誰かと一緒に始めることはほとんどありません。
だからこそ、解決が困難である様々な試練が訪れます。
そして、1人でどうにかしなければいけないという寂しさとも戦うことになります。

しかし、それを乗り越えたとき、自分にできること、足りないものが見えてきます。

また、少ない手数だからこそ、決断が早くなります。

人は選択肢が多いと選ぶのをやめてしまいます。
できることが少ない、というのはいろいろなことに挑戦しやすくなるという長所でもあります。

今、あなたは1人なのかもしれません。
ですが、それは「できること」と「足りないもの」を知るチャンスでもあります。

孤高になったとき、あなたの周りにはたくさんのオリジナルと宝物があります。

そのために、1人になるのは必要な時期なのです。

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