ミスティーク
「11月にも一度いらっしゃいましたよね?」
ハサミの研磨をお願いしに浅草を訪れました。
今回が3回目。
特にお得意様でもない自分。
店側のひととも深い関係性もなく、カルテを見ながら淡々と受付を済ませ、仕上がりに時間を要するため一旦お店を離れました。
「覚えていないか…」
先ほど3回目と書きましたが実は4回目。
前回訪れたときは、お店が混みあっていたために、仕上がりに時間がかかるということであきらめた経緯がありました。
その時は時間にして5~6分のやり取り。
当然、先方もたくさんの顧客をかかえているため、その中の一人にすぎない自分とのやり取りなど覚えていないのも無理はない。
街をプラプラしながら仕上がりの時間になったためお店に向かいました。
お会計の時、もう一人いた店員さんが
「11月にも一度いらっしゃいましたよね?」
と声をかけてくださいました。
「えっ!?」
びっくりした自分に、店員さんは続けます。
「その時店が混んでいて、お客様がご来店されたのがお昼過ぎで、確か仕上がりが4時以降で…」
事細かく覚えてくださっていました。
3か月も前のあの短時間で、しかもその店員さんはその時が初めてだったにもかかわらずです。
感動です!!!
覚えていただけるというのは本当に嬉しいものですよね。
私はちゃんと覚えていますよという意思が伝わり、ぐっと関係性が縮まる。こちらもまたお願いしようと思うものです。
私もお客様と関わる仕事上、スタイルや時期、何ききで、何を好み、その時何を話したかをなるべくカルテに書き記すようにしていますが、正直忘れてしまうこともあります。
もしかしたらその天員さんもメモ帳のようなものに書き記していたのかもしれません。
私自身、緊張しいですしコミュニケーションが得意なで方ではなく、お客様にだいぶ助けていただいています。
しかし、やはりプロとしてこちらから相手に関心を持ち、相手を知るという人との関わり方について、非常に大事なことだと考えさせられた一日となりました。
長年お付き合いのある方だけではなく、ご新規や代わりを務める場合でも、相手に関心を持ち心を通わせることの重要性について気づかせていただいたあの店員さんや今日に感謝をいたします。
日日是好日。
今日もご一読くださり、有難うございました。
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