『夏目漱石を読む』を読むために夏目漱石を読んでいる
夏目漱石を少しずつ読み進めている。
書店で手にした、吉本隆明の『夏目漱石を読む』が面白そうで、夏目漱石のガイドブックくらいの気持ちで読み進めてみたのだが、やっぱり原作をちゃんと読んでからの方がよさそうだと思いかえしたところである。
正直に言うと、高校か中学の教科書にあった『こころ』の一部しか読んだことはなかった。いつか読もうと思ったまま、ついついオッサンになってしまった。
別に後悔しているわけではない。読むべき時がいま来た、くらいの気持ちだ。
いまなのだ。
今年に入ってから『我が輩は猫である』『坊っちゃん』『三四郎』を読み終えたところである。
『夢十夜』を読んで、こんな不思議な短編も書いていたのかと驚いた。表現力にたじたじ。さすがに幅が広いなぁ。
原本をよんでから『夏目漱石を読む』にあたると、そういう読み方ができるのかと新しい発見があって楽しい。だけではなく、そこまで深く読めるのかという畏怖も生じる。
これから『それから』を読もうというところ。
あとどれくらいかと数えてみたが、少なくともあと8冊は読まないと、この本を終えられないのか。
しばし、積んでおくこととする。