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Capt's Log016:【チームの目標達成】9割のリーダーが見落とす、たった1つの落とし穴とは?

はじめに

「今期も目標未達か…」

あなたは、チームの業績を前に、深くため息をついた経験はありませんか?

メンバーは、決して怠けているわけではない。むしろ、皆、一生懸命頑張っている。

それなのに、なぜか目標を達成できない…

もしかしたら、あなたも、そしてあなたのチームも、目標達成を阻む「落とし穴」にはまっているのかもしれません。

実は、多くのリーダーが、この「落とし穴」の存在に気づいていません。

ある調査によると、実に9割ものリーダーが、目標達成を阻む「落とし穴」を見落としているというのです。

この記事では、元バスケ部主将、そして現人事マネージャーである私が、長年の経験から見出した、チームの目標達成を阻む「たった1つの落とし穴」と、その解決策を、具体的に解説します。

この記事を読めば、あなたも、チームの目標達成を阻む「落とし穴」を回避し、目標達成率を劇的に向上させることができるでしょう。

そして、チーム全員で目標を達成する喜びを、何度も何度も味わえるようになるはずです。

さあ、あなたも、チームの目標達成を阻む「落とし穴」の正体を突き止め、最強のチームを作り上げましょう!


1. チームの目標達成を阻む「たった1つの落とし穴」とは?

多くのリーダーが、チームの目標達成のために、様々な施策を講じていることでしょう。

  • SMARTな目標設定

  • KPIの設定

  • 進捗管理

  • 1on1ミーティング

  • フィードバック

  • etc…

しかし、これらの施策をいくら行っても、なぜか目標を達成できないチームがあります。

その原因は、一体何なのでしょうか?

結論から言うと、チームの目標達成を阻む「たった1つの落とし穴」とは…

「目標の共有不足」 です。

「なんだ、そんなことか」

あなたは、そう思ったかもしれません。

しかし、この「目標の共有不足」こそが、多くのチームの目標達成を阻む、最大の要因なのです。

2. なぜ、「目標の共有不足」が問題なのか?

「目標の共有不足」が問題となる理由は、主に以下の3つです。

  1. メンバーのモチベーション低下:

    • チームの目標が共有されていないと、メンバーは「何のために頑張っているのか」が分からなくなり、モチベーションが低下します。

    • やらされ感、やらされ仕事

  2. チームの方向性の不一致:

    • チームの目標が共有されていないと、メンバーはそれぞれの解釈で仕事を進めてしまい、チーム全体の方向性がバラバラになります。

    • 結果として、チームとしての力が発揮されず、目標達成が遠のきます。

  3. コミュニケーションの阻害:

    • チームの目標が共有されていないと、メンバー間のコミュニケーションが不足し、協力体制が築けません。

    • 結果として、ミスやトラブルが発生しやすくなり、目標達成を妨げる要因となります。

これらの理由から、「目標の共有不足」は、チームの目標達成を阻む、最大の「落とし穴」となるのです。

3. 「目標の共有不足」に陥らないための3つのステップ

では、どうすれば「目標の共有不足」に陥らずに、チーム全員で目標を達成できるのでしょうか?

そのための具体的なステップを、3つ紹介します。

ステップ1: 「SMART」+「共感」の目標設定

まずは、チームの目標を明確に設定する必要があります。

その際、多くのリーダーが活用しているのが、「SMART」の法則です。

  • Specific(具体的): 達成すべき目標を具体的に示す。

  • Measurable(測定可能): 目標の達成度合いを数値で測れるようにする。

  • Achievable(達成可能): 現実的に達成可能なレベルに設定する。

  • Relevant(関連性のある): 組織の目標や戦略と関連付ける。

  • Time-bound(期限のある): 目標達成の期限を設定する。

しかし、私は、SMARTな目標設定だけでは不十分だと考えています。

なぜなら、SMARTな目標は、あくまでも「頭」で理解するものであり、「心」に響かないからです。

メンバーの「心」に火をつけ、目標達成へのモチベーションを高めるためには、SMARTな目標に加えて、「共感」 を生み出すことが不可欠です。

具体的には、以下の2つのポイントを意識しましょう。

  1. 目標設定のプロセスにメンバーを参加させる:

    • リーダーが一方的に目標を決めるのではなく、メンバーと一緒に目標を考えることで、当事者意識と責任感を高める。

    • 目標設定会議、ワークショップなどを開催し、メンバーの意見やアイデアを積極的に取り入れる。

  2. 目標の「意義」を明確に伝える:

    • 「なぜ、この目標を達成しなければならないのか?」「この目標を達成することで、どのようなメリットがあるのか?」を、メンバーに具体的に説明する。

    • 組織のビジョンや理念と関連付けながら、目標の意義を伝えることで、メンバーの共感を呼び起こす。

ステップ2: 「見える化」と「対話」による目標浸透

目標を設定したら、次は、それをチーム全体に浸透させる必要があります。

そのための効果的な方法が、「目標の見える化」「目標に関する対話」 です。

具体的には、以下の3つのポイントを実践しましょう。

  1. 目標を「見える化」する:

    • チームの目標、各メンバーの目標、進捗状況などを、グラフやチャートなどで「見える化」し、オフィスや共有スペースに掲示する。

    • デジタルサイネージや社内SNSを活用するのも効果的。

  2. 定期的な「進捗確認ミーティング」を開催する:

    • 週次、月次など、定期的にチーム全員で目標の進捗状況を確認し、課題や問題点を共有する。

    • 進捗が遅れている場合は、原因を分析し、解決策を一緒に考える。

  3. 日常的な「目標に関する対話」を促す:

    • 1on1ミーティングやチームミーティング、雑談など、様々な場面で、目標に関する対話を行う。

    • リーダーは、メンバーに対して、「目標達成に向けて、何か困っていることはないか?」「私にできることはないか?」など、積極的に声をかける。

ステップ3: 「成功体験」と「承認」によるモチベーション向上

目標達成に向けて努力しているメンバーのモチベーションを維持するためには、「成功体験」「承認」 が不可欠です。

具体的には、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  1. 小さな目標を設定する:

    • 大きな目標を達成するためには、まず、小さな目標をいくつか設定し、一つずつクリアしていくことが重要です。

    • 小さな目標を達成するたびに、メンバーは「成功体験」を積み重ね、自信を深めることができます。

  2. メンバーの努力や成果を「承認」する:

    • メンバーが良い行動をしたら、すぐに、具体的に褒める。

    • 「〇〇さんの〇〇な行動が、チームの目標達成に大きく貢献しました。ありがとう!」

    • 朝礼や会議など、公の場でメンバーの功績を称えることも効果的。

  3. 目標達成を「お祝い」する:

    • チームで目標を達成したら、食事会や打ち上げなどを行い、メンバー全員で喜びを分かち合う。

    • 目標達成の度合いに応じて、インセンティブ(報奨金、特別休暇など)を支給するのも効果的。

4. マナブ長の実体験:バスケ部での目標共有

私は、大学時代、バスケ部のキャプテンとして、チームをインカレで上位に導くという目標を掲げていました。

しかし、当初、チームの雰囲気は最悪でした。

メンバーは、それぞれバスケット以外のことに気を取られ、チームとして「勝つ」という目標を意識している者はほとんどいませんでした。

練習中も、集中力に欠け、連携プレーは上手くいかず、ミスをすれば互いに責任をなすりつけ合う。

試合に負ければ、「あいつのせいで負けた」「俺は悪くない」と、言い訳ばかり。

…これでは、インカレで勝つことなど、夢のまた夢です。

私は、危機感を覚え、チームの目標を明確にし、メンバー全員に共有するための取り組みを始めました。

まず、私は、6月のある日、メンバー全員を集め、ミーティングを開きました。

そして、「なぜ、私たちはバスケをしているのか?」「私たちは、何のために練習しているのか?」「私たちは、どこを目指しているのか?」を、メンバー一人ひとりに問いかけました。

最初は、戸惑っていたメンバーも、徐々に自分の意見を言うようになり、最終的には、「インカレで優勝したい!」という熱い思いを共有することができました。

次に、私は、「インカレ優勝」という目標を達成するための具体的な行動計画を、メンバーと一緒に作成しました。

  • 毎日、シュート練習を100本インで行う

  • 週に3回、筋力トレーニングを行う

  • 週に1回、チームミーティングを行い、戦術を確認する

  • 試合のビデオを見て、反省会を行う

そして、これらの行動計画を、体育館の壁に、「がけっぷち 彩子書」よろしく、大きく貼り出し、常にメンバーの目に触れるようにしました。

さらに、私は、メンバー一人ひとりと面談を行い、個別の目標設定をサポートしました。

「アカギは、ドリブルが苦手だから、毎日練習後30分、ドリブル練習をしよう」「ジンは、3ポイントシュートで勝負するために、毎日練習後500本、シュート練習をしよう」

そして、メンバーが良いプレーをしたら、すぐに褒めるようにしました。

「〇〇、ナイスシュート!」「〇〇、ナイスパス!」「〇〇、ナイスリバウンド!」「〇〇、いまのはアグレッシブに取りに行った結果だ!OKだ!」

これらの取り組みを通じて、チームは徐々に一つにまとまっていきました。

メンバーは、互いに励まし合い、助け合い、高め合うようになりました。

結果的に、私たちは、目標を達成できませんでした。しかし、6月以降のあの時間は、「インカレ優勝」という目標達成以上に価値のあるプロセスであり、仲間との絆を深め、後輩たちへのバトンとしても意義があった時間だったと思っています。

この経験から、私は、「目標の共有」が、チームのパフォーマンスを最大化するために、いかに重要であるかを学びました。

5. まとめ

チームの目標達成を阻む「たった1つの落とし穴」とは、「目標の共有不足」です。

「目標の共有不足」に陥らないためには、

  1. 「SMART」+「共感」の目標設定

  2. 「見える化」と「対話」による目標浸透

  3. 「成功体験」と「承認」によるモチベーション向上

の3つのステップを実践することが重要です。

これらのステップを実践することで、あなたも、チームの目標達成率を劇的に向上させることができるでしょう。

目標達成は、決して簡単なことではありません。

しかし、チーム全員で目標を共有し、互いに協力し、努力を続けることで、必ず目標を達成できると私は信じています。

あなたのチームには、目標達成を阻む「落とし穴」はありませんか?

もし、少しでも心当たりがあるなら、今すぐ、あなたのチームの目標共有の状況を見直してみてください。

きっと、そこには、あなたのチームを、そしてあなた自身を、更なる高みへと導くヒントが隠されているはずです。

  • 今すぐできること:

    1. あなたのチームの目標を、紙に書き出してみる。

    2. チームメンバーに、「私たちのチームの目標は何ですか?」と質問してみる。

    3. もし、メンバーの答えがバラバラだったら、目標共有が不足している証拠です。すぐに、目標共有のための対策を講じましょう。

この記事は、「目標の共有不足」という、多くのリーダーが見落としがちな問題点に焦点を当て、具体的な解決策を提示することで、読者の行動変容を促すことを目指しました。

最後までお読みいただきありがとうございます。
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