ジンジブ創業秘話
こんにちは!株式会社ジンジブ広報です!
株式会社ジンジブを設立して7年目。今回は、入社2年目の私も知らなかったジンジブ誕生の経緯や設立当時の想い、これからのビジョンについて、弊社代表取締役の佐々木にインタビューをしてきました。
■ジンジブが生まれた背景
佐々木:1998年に創業した株式会社ピーアンドエフではもともと「人と未来を考える」ことを軸に考えて事業を行ってきました。
私自身20代で倒産の悲惨さや大変さを見てきた経験とトラウマもあり、「絶対に潰れない安定した会社」をつくる事を決意しました。当時は信用や信頼は学歴で決まるというイメージが強く、私は高卒出だったため学歴がないことにコンプレックスを感じていました。「信用」「信頼」を掴むために、「日本一小さな強い会社」つまり帝国データバンクで1位をとろうと目標を定め、ピーアンドエフでは無借金で経営を行いました。
43歳の時に目標としていた、帝国データバンクで日本一になる!と決めていた目標を75点がついて、中小企業としては日本一を達成する事が出来ました。その達成により「よし、やり遂げた!」と言う思いと共に、これからの会社経営における目標などを考える事になりました。
当時は体を壊したこともあり、正直なところ会社を売ってでも辞めようかと頭をよぎりました。会社は絶対に潰れないと確信があるほど財務的には安定していましたが、当時のピーアンドエフは携帯会社に特化した販売促進の事業を行っており、携帯電話の普及も飽和状態にあったため事業の成長に限界を感じていました。しかし何かをしなければならない中で、ぐるぐると約2年間真剣に考えました。
最終的には、「社長と働きたい!」「この人と働きたい!」という想いを持っていた社員が多く、会社をつくっているのは「人」だということに気付きました。どうせなら社会的に無名のピーアンドエフという会社より有名な会社になって、多くの経験を持つ方が会社も社員も社会的価値が上がるため、思い切って会社を大きくする事を決めました。
会社を大きくするための1番の鍵は「人材の採用」であると考え、まずは社内の採用を強化するため、社内に人事部をつくり、人材のプロの採用を始めました。
しかし、社会全体で考えても人材に困る時代が近い将来に来ることは目に見えており、ほとんどの中小企業は管理部や総務労務部が兼任で採用業務を行うことが多く、人事部を持つ企業が少ないことに気付き「社内にとっての人事部」をつくるだけでなく、「社会にとっての人事部」になろうと考え、今から7年前の2014年に『株式会社ジンジブ』を設立しました。
社名は漢字の「人事部」で問題なかったのですが、会社名を聞いただけで事業が分かるような分かりやすい名前にすることを念頭に置き、当時漢字の同名の企業があったこともありカタカナで『ジンジブ』と名付けました。
ちょうど7年前に人材業界で活躍している人事のプロを2名採用し、社会としての人事部として事業が始まりました。
■創業当時1番心に残っているエピソード
株式会社ジンジブでは、当時私はグループの代表兼オーナーという立ち位置で、株式会社ジンジブの社長ではなかったため、私は事業に関しては当時の社長と役員に採用、教育、理念、社風など全て100%口を出さずに任せていました。設立当時は5名、10名と社員が増えていきますが、自由な環境の中、皆が家族のような存在で非常に仲間意識の高い設立でした。
■ジンジブの名前の由来
日本の社会での企業で生き残るのに必要不可欠なのは「人材確保」です。
しかし中小企業には人事部がない会社が多かったです。人事の領域は1番力を入れないと会社は維持・成長が出来ません。社会的にもお客さんや取引先のための人事部に成り得る会社になりたいというのが社名の由来ですね。
社名に意味を持たすために「社会にとっての人事部になりたい」という想いを込めて、直感で私が決めました。
■ロゴマークに込めた想い
会社の哲学として「人と未来」を考えるということを軸においていました。人を大事にすること、目先ではなく未来を見据えてしっかり考えていくことを大事にするということが私自身の経営の信念です。その哲学をマークとして表してもらいました。
全体像は人と人が繋がっている様子を表しており、頭の部分が赤くなっているのは「考える」ということを表現しています。「人と未来を大事に考えよう」という意味に繋がっています。
「人を大事にする」ことはとても難しいです。お金をあげることでもなければ、ただ単純に優しくするのとも違うと思います。自立できるよう成長させてあげることが大事にするということだと考えています。まだまだ大事に出来ていないことも多いのかなと感じています。その時には厳しさしか分からなくても30年後に裏にある優しさに気付くこともあります。人と未来を考えることをずっと意識しています。
■理念に込めた想い
『挑戦と創造を繰り返し笑顔あふれる豊かな社会を創り出す』
実はジンジブの企業理念は、高卒新卒採用支援という領域とは直接的には関係がなく、これからの社会全体を考えた理念にしました。理念には社会全体を考えたときにこういう会社になりたいという理想の想いが込められています。
これからの日本における経済環境は、マーケット的に厳しくなる事がデータ上はわかっています。2100年には7500万人にまで減少する事になると予測されています。要するに、この数十年間で約5000万人が減ってしまうのです。
人口が増えているときにマーケットは大きくなりますが、人口が急速に減っていくとなるとマーケットは小さくなり、GDPなどの経済力も必ず減少します。
この状況を良くするには「新しいことを生み出す」ことが必要になります。子どもを生み出す社会にしていかなければなりません。ITが生まれたようにイノベーションを起こし、新たな市場を生み出していかねばなりません。
生み出す(=創造する)ということには挑戦が必要です。これから豊かな社会をつくるには「挑戦と創造」をするしかないと感じ、ジンジブの理念としました。
挑戦と創造に失敗はつきものですので、これを繰り返して最終的には笑顔になれるような豊かな社会をつくらないといけないなという思いが込められています。
今私たちが取り組んでいる高校就活・高卒採用支援事業が活発になり、社会の中で当たり前になれば、18歳から社会で活躍する人が増え、もっと子供が生まれると考えています。
25歳になった時点を考えたとき、大卒の場合はなかなか社会人2年目で子供を産む余裕がないため決断するのは難しく、大体社会人5~7年目くらいになって子どものことを考えはじめるでしょう。
一方、18歳で就職する方を考えると、25歳くらいになると結婚や出産を考え始める方が多いでしょう。
高校新卒採用はまだ事業構想の一部ですが、高校生の第二新卒、転職支援にも力を入れることも考えることが出来ます。中卒・高卒の方は早期での離職率が高い上に一度辞めてしまうとニートやフリーターになりやすく、転職がうまくいかない場合が多いです。高卒1年目で辞めてしまうと企業も採用しにくくなります。偏見も持たれやすいです。
就職とはある意味マッチングです。一度目の就職ではマッチングが上手くいかなくてもいいと思っています。しかし、諦めず一度失敗や後悔をしてもまたやり直せる環境をつくることが非常に重要だと感じます。
またこれからの社会において、会社に属することが正義という考え方はなくなると感じています。まだ今は会社員が多いですが、フリーランスや個人事業をする方、大手企業でも従業員を個人事業主として雇用するケースが増えてきます。働き方が固定されていると基本給は固定されますが、これが自由になります。働く時間も自由になり、自分の働き方に合わせることで、働き手もいろんなことに挑戦しようと事業を始める人が出てきたり、複業文化が活発になります。
そこで理念に紐づくのですが誰もが「挑戦や創造」ができやすい社会になってくると感じます。そのような環境になれば、我々の事業にとっても高卒採用支援というところからスタートをしていますが、いずれは社会全体が豊かになる環境をつくることを目的にしています。
現在はこの高卒採用支援という新たなマーケットづくりをジンジブの事業として絞っていますが、10年後には高卒の第二新卒や転職、結婚支援などのライフスタイルのお手伝いも行っているかもしれません。もしかしたら新規事業立ち上げの支援事業をしているかもしれません。そういうこともやりたいという想いが将来像にあります。
まずはこの事業を成功させることが、社会のためにも、高校生、中小ベンチャー企業のためにもなると感じています。今後の構想はたくさんあります。
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