【学レポ vol.3】株式会社サトウテック 佐藤さん
ジンザイが発信する静岡の企業紹介コンテンツ。学生インターンの後藤が、県内の経営者さんに取材をする学生レポーターになります。略して「学レポ」。
今回は「株式会社サトウテック」代表の佐藤さんです。宜しくお願いします!
略歴
昭和51年生まれ。父親の工務店で大工の手伝いをしながら、一級建築士の資格を取得。その後、不動産会社→住宅会社と勤務。建設・不動産業に携わって約20年、2020年に「サトウテック」として独立。
仕事のこだわり
建築のお仕事と向き合う中で大切にしているのが「お客さんの“想い“をできる限りそのまま再現する」ということです。
住宅を建てる際には、分業化が進んで色々な担当者を介せば介すほど、お客さんが最初に思い描いていたものとは最終的に違うものになってしまいやすいんです。
(例えるなら「伝言ゲーム」の人数が増えるほど情報が正確に伝わらなくなる、そんなイメージです。)
できる限り、お客さんのイメージ通りのお家を作り上げる。そのために
・伝言ゲームの数を減らすこと
・お客さんの「像」が見えるまでコミュニケーションをとり続けること
この2つを意識しています。
たとえ「製図」がきれいに作られていたとしても、お客さんの「像」が見えていなければ、お客さんの本当に作りたい家は作れません。
お客さんはどんな人で、子供は何人?趣味は〇〇で、どんな経験を期待しているのか。
というように、図面には見えない“想い“を汲み取るには、
・お客さんのことを知る努力を惜しまないこと
・一人一人のお客さんと正確なコミュニケーションをとること
以上を元にお客様の思いを再現することにこだわっています。
どんな人を採用したいか
知識や経験よりも、人間性を大事にしたいなと思っています。
「人が住む家は人が作る。」テクノロジーは今もなお進化していますが、最終的には人と人だと思うので、お客さんとのコミュニケーションを大事にできる人には是非この業界に来てもらいたいなと思います。
私の推しアイテム
Herman Miller(ハーマンミラー)のワークチェアですね。
「ハーマンミラーか、それ以外か」と言われるほどイス業界では有名なブランド。一言で言うと、働くための“高機能“なイスなんです。
私自身、建築のお仕事を続けてきて座り心地の良さは大事にすべきだなと実感しています。
作業の途中で、蒸れて集中力をなくしたり、腰痛になりやすかったり。
このイスと出会ってからは、そういった悩みがまるで無くなりました。
仕事においてのイス選びは軽視しがちだと思いますが、デスクワークが多い方には尚更、高くても良いものを選んだ方がいいとおすすめします。
佐藤さんがチャレンジしていること
最近は友人の影響で、体づくりに力を入れ始めました。
遊ぶにしても働くにしても健康な体が大事なので、日頃から体を鍛えることを習慣化していこうと思っています。
目標は、ベンチプレス100キロを持ち上げることです。今90キロまでは達成しているので、ここから気合いを入れて頑張りたいですね。
若者へのメッセージ
皆さんには、若いうちから自分の将来像をイメージしてほしいと思います。
①いつまでに何になりたいのか、という具体的な目標を設定する
②そこから逆算して、今やるべきことを決める
何より大事なことはまず「目標設定」を明確にすることです。その後は、最短距離を目指さなくていい。
若いうちに、無駄と思うようなことでも沢山挑戦して、回り道も経験してください。
無駄だと思うことにも価値があって、それを経験してきた人には人間としての厚みが増してくる。
何事も最短距離で進んでいく人生を歩むより、少し遠回りをしてでも充実していたと言える人生を送ってもらえたらなと思っています。
そして、もう一つ。
たくさん失敗してください。
若いうちは失敗しても許してもらえたり、怒ってくれる人がいます。けれど歳を重ねれば重ねるほど、失敗は恥ずかしいと思うだけでなく、命取りになる可能性もあります。
若者に与えられた特権だと思って、失敗を恐れずに挑戦してほしいなと思います。