最高の思い出はだいたいメインイベントじゃない?
こんにちわ!
神社を巡るのが好きなんですが、鳥居をくぐる時は中央ではなく端によって、一礼してから入るといい、と何かのテレビ番組で見ました。
それ以来、必ずはしっこから一礼して鳥居をくぐるようにしているのですが、同じタイミングで向こうから鳥居をくぐろうとする人に、まぁまぁの確率で「あ、わたしにお辞儀をしたのかな?」と勘違いさせてしまうので、神には悪いが今後は一礼をやめさせてもらうことにするゾ。(誰だよ)
さて。
今回は「最高の思い出ってだいたいメインイベントじゃなくて、その前後だったりするよね」っていうお話です。
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連日、ジャイガフェスからの学びをおバカちゃんの一つ覚えみたいに共有していますが、本日もジャイガフェスからのお届けでして。
これまでお伝えした通り、Day2はDay1と比較にならないほど多くの人が参戦していました。
初めてフェスに参加したぼくは、ぶっちゃけDay1でも「こんなに人いるの!?」とびっくりしていたのですが、Day2にいたっては、あまりの人の多さに、カート道で赤コーラを当てられた赤い帽子の配管工おじさんぐらいあわあわする始末。
これほど人が多いとなると、ひとつ問題が出てきます。「帰るタイミング」です。
花火大会とかもそうですが、ぼくは混雑の中に巻き込まれると涙腺がマーライオンになる病気なので、まだ花火がどっかんどっかん上がっていようが、すこし早めに帰るようにしてたりするんですね。(今年見に行くならぜったい最後まで見るけど)
ジャイガフェスのDay2もできればそうしたいところだったのですが、メインステージのトリをつとめるのが、愛してやまない「マカロニえんぴつ」だったものですからさぁたいへん。
マカロニえんぴつを見ずに帰るなんて、ラーメン屋さんにいってラーメンを食べずに帰る、ディズニーランドにいって乗り物に乗らず帰るに等しい愚行です。
これはもう混雑に巻き込まれざるを得ない。
マカロニえんぴつの演奏終了後も、ほかのステージではまだ1組別のアーティストが演奏していたのである程度はマシだったかもしれませんが、予想通りとんでもねぇ混雑に巻き込まれました。
お腹いっぱいに人を呑み込んで走るバス、そのバスに乗るためピクミンのごとく並ぶ人々を颯爽とスルーし、Day1ではあっさり乗り込めたタクシーを探しますが、なかなかつかまりません。
しゃあなしタクシー乗り場に並ぶも、待てども待てども列が進まない。
それもそのはず。
向かい側の道路を見ると、タクシー乗り場ガン無視でちょこちょこタクシーが捕まっているではありませんか。中には、端の車線ではなく中央車線で信号まちのタクシーに強引に乗り込む人も。
ぼくが神様だったら、地面にめり込むまで鳥居を食い込ませて永遠に封印してやることでしょう。
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「さぁ、決断のときだ」
一緒にDay2に参加した、戦友ともいえる上司が問いかけます。
「このままタクシー乗り場に並ぶか?それとも少し歩いて俺らも別ルートでタクシーを確保するか?」
少し頭を悩ませ、ぼくは答えました。
「・・・別ルートでタクシーを拾いましょう」
少し歩いたところにコンビニがあったので、配車アプリを駆使してコンビニで待つ作戦です。
喉もカラカラだったし、やつらがズルしてタクシーを捕まえるならぼくも…なんていう、さっきまで「ぼくが神様なら封印してやることでしょう」と発言していたやつの選択とは思えないような決断。
・・・まったく捕まりませんでした。
当たり前ですが、真面目にタクシー乗り場で待つことを放棄し、ズルして捕まえようとしたぼくに神が微笑むわけがなかったんです。
「さぁ、決断のときだ」
戦友は続けてぼくに問いかけます。
「歩いて駅へ向かうか、このままタクシーが捕まるまで待つか」
ちなみに最寄り駅までは歩いて2時間弱ほどかかりました。丸一日イケナイ太陽の真下でバカになってはしゃいでいたぼくに、2時間弱も歩く気力はありません。
「少し移動しつつ、タクシーを探しましょう」
・・・捕まらないんですよね。
コンビニの半径300mほどをさまよいましたが、見かけるタクシーはどれもこれも「賃走」「回送」「予約車」という表示ばかり。「空車」という言葉が世の中から消えてなくなったんかと思うほど。
「さぁ、決断のときだ」
もはや続けて決断を迫る戦友と戦争したくなるくらい疲れていましたが、苦渋の決断で「歩く」を選択。
だってそれしか選択肢ないんだもの。捕まえたてのコイキングぐらい選択肢が限られてるんだもの。
結局歩いて駅に向かったんですね。
街灯も少なく、タクシーどころか一般車すら通らなくなった夜の細い裏路地を、川の向こう側に見える美しい梅田の街を見ながら、二人であれこれ話しつつ、てくてくと歩きました。
・・・めちゃくちゃ楽しかったです。
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「祭りは本番よりも準備している時の方が楽しい」というような言葉がありますが、この感覚に近いのかもしれません。
もちろんメインも楽しかったんですが、フェスの前夜祭や、タクシーが捕まらなかった思い出の方が印象的な記憶になった気がします。
意外とメインイベントよりも、サブの思い出の方が最高の思い出になったりするので、メインイベント以外の時間も大切にしたいなーと思いました。
というわけで、ぜーんぶ含めて最高のジャイガフェスティバルだったよ、っていうお話でした!