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生徒たちの入試の時間にあわせてパウンドケーキをいろいろつくりくらべて感じたこと


はじめに

 たまにおかしをつくりたくなる。なかでもパウンドケーキやクッキーなどは思いたつとすぐにとりかかれる。ふとパウンドケーキの小麦粉の一部を米粉にしてはどうかと思い立ちやってみた。そのほかに最近やってみたアレンジについて。

きょうはそんな話。

ある時期は

 転職時に学習サポートを選んで20年になる。当時、お菓子+パン屋をはじめようかとはかりにかけた。売る手間なしのつくるだけならばパン+おかし屋をやっていいと思った。売って生活の足しにする部分がどうしてもあたまに浮かばず、じぶんには向いてないだろうとそちらの道には進まなかった。だが興味は失っていない。

時間が許せばたまにつくる。この時期は学習サポートの生徒たちが入試で奮闘中の時間帯など気が気でないので、気を散らす意味からおかしづくりに没頭する。そのほうがいらぬことを考えないで済む。

バターのかわりに

 パウンドケーキ。基本的にかなりズボラなつくり方でもそれなりにできるのでよくつくる。前回はバターが高価だったので、バター風味のマーガリンで代用。まったく支障なかった。言われても区別はつかないかもしれないと思った。

さらにバターの一部をサラダ油に変えたことも。こちらはけっこうできあがりがちがう。風味にサラダ油を感じてしまうのと、やはりべとつきがちに仕上がる。サラダ油をつかうときは思いきって油分の量をへらすとあっさりタイプにしあがりそう。

さらに今回は

 薄力粉の4分の1を米粉に変えてみた。最近は米粉が入手しやすくなったので、天ぷらの衣や魚をソテーする際のうち粉として。片栗粉の代用としていろいろ使い道がありそう。もちろんお菓子にも。

そこでパウンドケーキの薄力粉の一部を米粉に変えてみた。かき混ぜる段階ではまったくいままでどおりでちがいはわからない。オーブンでの焼きはじめの膨らみも変わらない。そして期待した焦げめがしっかりつき、遜色ない。味は米粉がはいっているといわれてもわからない。

油分をへらす

 さらに手をくわえて油分(バター風味マーガリン+サラダ油)を15%ずつ減らして作った。いつもすこしべとつき気味に感じていたので、こころもち減らしてみた。焼き上げたあとに煮飛ばしたラム酒をかけたあと冷蔵庫に3日間。

味がまとまりしっとりぐあいはちょうどいい。敷いた紙シートに油分がのこっていない。フォークをいれると生地がぽろっとくずれる程度のねらいどおり。

いずれも意図したとおりだった。もとのレシピを考案された方が、けっこうしっとりしたタイプをお好みだったらしい。わたしはどちらかというとポロリとくずれるぐらいが理想形。よりいっそう近づいた。

おわりに

 くふうの余地はまだあり。いつもおきまりのラム酒に梅酒をまぜて煮飛ばしたものを焼き上がりにかけてみた。あんず風の香味が加わった。これもあらたな点。

いちどきにいろいろかえるとどれが効果があったのかわからなくなる場合もある。パウンドケーキに関しては長年いろいろやってきたことから、ある程度塩梅がわかり、そんなにはずれになることはない。それぞれ個性があり、その時々の嗜好に合わせてアレンジしてきた。

パウンドケーキはレシピの分量や工程を多少変えてもまずそれなりにできあがるので、趣味で作る分には好適。さて、つぎはどうしようか。アーモンドプードルかアーモンドミルクをつかってみようか。マドレーヌ風にしあげてもいい。

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