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思わぬ結果から場所をとらないパンをつくれると知った


はじめに

 なんでもやってみるもの。先日やすかったのでパンミックス粉を買った。もちろん処分品。米の高騰よりも前のこと。米がわりに主食の代替にできるので、さっそく牛乳とまぜてオーブンで焼く。イーストをつかわないタイプなのでふくらみがイマイチ。これはこれでスコーンのようでおいしい。ずっしり重く腹もちよさそう。しかも保存に場所をとらない。

きょうはそんな話。

ひさしぶり

 生協の処分品コーナーでパンミックス粉をみつけた。ふだんは材料をそろえて手づくりパンだが、それよりも安い。ローリングストックにしようと購入。そののち米が高騰して主食代わりにしようととりだして焼いた。イーストは含まれておらず、ふくらし粉がはいっているらしい。

いつもならばこねたあとあたたかい車のなかで2度発酵させるのだが、これはその手間がいらずそのまま10分ほど休ませたあとオーブンへ。なんとも手間いらず。おそらく長く保存していたのでふくらし粉の効力はまったく期待できないだろうなと思いつつ。

オーブンのなかは

 こねていてもいつもの強力粉のねばりが感じられない。いつもどおり木のしゃもじでこねるがグルテンの弾力が伝わってこない。やはり材料かなと思う。オーブンのガラスごしに途中のようすをながめたが、ほとんど最初の大きさと変わっていない。いつもとちがう…。

イーストを使う場合でもその日の気温や酵母の保存状態などでふくらみはちがう。ていねいにやろうとすると、イーストをひとはだのミルクでしばらく置いたものや材料を室温にもどしたうえでこねはじめるとうまくいきやすい。雑にやればやるほど仕上がりから引き算になってしまう。

アマチュアのわたしですらそうだから、プロの方はそうした状況のちがいをもろともせずに、おなじものをつくりつづけていらっしゃる。やはりたいしたものだし、とても一朝一夕でできることではない。

それにしても

 パンづくりはたのしい。こねるあいだはなにも考えずにそれに集中できる。こねたらこねただけ生地にねばりが出てくる。こころなしか焼いたあと口にしたときの感触もちがう。ふんわりかるくできたときはやはりうれしい。

きょうのは覚悟はしていたがそれとはあきらかにべつもの。これはこれでいい。おそらくスコーンのようになるだろうなきっとと思いつつこねていた。案の定、焼き上がったものはそんな感じ。

試食しながら

 負け惜しみでもなんでもない。焼き上がったばかりのあたたかさが残る「パン」を試食しながらこれはこれで利点になると思った。さすがにヒトにはお出しできないが、みずから食事として使う分にはなんら支障ない。むしろ弁当でたずさえるには利点でしかない。

このところごはんがわりにパンにいろいろはさんで弁当にする。これはこれでおいしいサンドイッチ。そのさいに困るのが容器。たいていご飯やおかずをいれるサイズのタッパー。パン用ではない。かさのかさむパンには合わない。たいていぎゅうぎゅうに押し込むので昼にはひしゃげてしまう。

おわりに

 いつも焼くパンとはあきらかにちがう今回「焼いたもの」。重くコンパクトに仕上がっている。これならば従来のタッパーにじゅうぶん入るし、冷蔵庫で保存してももともとかたいので気にならない。もちろんレンジであたためればそこそこやわらかに。これはいい。

けがの功名。むしろこれからはふくらし粉やイーストなしもしくは減らしてパンづくりしようか。できあがったパンはコンパクトサイズなので冷蔵庫での保存に困らない。今回は3日間かけて食べるだけつくったのに、ふだんづかいの品とともに冷蔵庫に入った。これは便利で使いよい。

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