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デンタルフロスがすぐに傷んでしまうのは歯についた歯石のせいだった

(注意喚起:歯科治療の記載があります)


はじめに

 歯科に通いつづけている。何をしているかというと詰めもののやりなおしとそののちの歯石とり。わたしはごく最近まで歯石を歯科でとりのぞいてもらえるということを知らなかった。自分でやるものとばかり思いこんでいた。

ところがじぶんでやろうとするとじつは歯と歯茎のあいだ(外からは見えない)部分に歯石がのこりがち。そこに歯周病をまねくポケットをつくりやすくなってしまう状況に陥りかねないと知った。もはや知らず知らずのうちに歯と歯茎の状態をわるくしかねないところだった。

きょうはそんな話。

なにも痛くない作業

 歯科をいやがるヒトはすくなからずいる。キーンと甲高い音をたてる器具を反射的に避けたくなる。こどものころの虫歯の治療の原体験からそうなったと思う。けずったり抜いたりの連続。こどもながらに歯の治療とは耐えるものと知った。

おとなになり歯科での治療が苦痛や忍耐の連続でないと知るが、他のヒトの治療の「あの音」を聞いてしまうとむかしがよみがえる。音を聞きつつ自分の順番が来る直前にすこしだけドキドキする。

近ごろは

 親知らずを抜くころには歯科はこわいところではなくなった。髪を切るのに「痛いの?」と理容師や美容師にたずねるヒトがいないのと同様、歯科でわたしがそうたずねることはない。もはや終わると快適さしかないと知ってからは通うのがたのしいほど(…おおげさか)。

数か月かけてゆっくり歯ぐきの回復のようすを診ながら歯石とりをお願いしている。いまや最終段階へとすすみつつある。以前とくらべるといちばんのちがいは歯の根もとの部分のみがきやすさ。あきらかになめらかにブラシをあてられるし、歯垢の有無が舌ではっきりわかる。歯の表面がざらつく感覚がない。

デンタルフロスが

 以前からデンタルフロスをつかってきた。歯と歯のあいだにもぐりこませて前後にうごかすと歯ブラシでは磨けない部分へと到達する…はず。しかし以前のわたしの歯と歯のすきまは、もっとも細らいフロスでもなかなか入らず難渋していた。新品は数分のちにはもはや切れかかるほどボロボロに。

なかなか容易でない作業の原因がじつは歯石だった。歯と歯が接近しすぎて容易に入らないのだと思いこんでいたフロスが、歯石をとった最近はどこもかしこもあっさり入っていく。あの苦労はいったい何だったのかと思えるほど。しかも歯のあいだで前後にごしごしうごかしても最初からスムーズにうごく。

新しいまま

 作業後のフロスが作業前とくらべてもあまり変化してない。ほとんどの歯間でその状態にまで歯石を取り除いていただけた。これはじつに爽快。いままでの歯みがきは何だったのだろうと思う。「歯石をみがいていた」といっていい。

歯石とりをやってこなかったから歯科医に難渋させてしまった。治療・作業前のレントゲン像に歯石とおぼしきものがしっかり写っていた。こんなにたまるものなのかと驚いた。最後の右奥歯あたりは最後まで手こずらされたよう。

おわりに

 今こうしてつるつるの状態の歯を維持しつつ思うに、これまで歯でなく歯石をだいじにかかえ、日々、歯だと思いこんで使ってきた。たまに歯が欠けたと思っていたものはまちがいなく歯石。それほどカタイ。なにもだいじにせずともよかった。歯周病菌にいごこちのよい場を提供し「育てていた」にすぎない。

もっとはやく訪れて快適さを手に入れてよかった。歯科医は「あきらかに歯の寿命がちがってくるでしょう。」とおっしゃる。わたしは歯だけでなく本来の寿命さえ違ってくるだろうと感じている。


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