国公立大学入試の個別試験:どの段階までやってかたちにしていくか
はじめに
この時期の受験生たちははわき目もふらずといったところか。共通テストとちがい、多くの受験生にとり2次試験にあたる個別試験の受験教科は3つ前後。そのかわり内容は一段と深まる。志望大学によって試験内容のレベルはそれなりにちがう。
できるだけやれるところまでやるにこしたことはないが、それでも到達できるところはヒトそれぞれ。ほぼはじめてのことだけに、暗中模索でこのあたりの「加減」をひとりで把握するのはなかなかむずかしい。
きょうはそんな話。
ほぼトップのレベルで
さまざまなルートで最難関レベルの生徒たちが3年間にまなぶ内容を知れた。そこからあたえられた期間でそこまで到達して熟練度を上げて、試験日に発揮できるまでを算段することはできる。それはあくまでも計算上。そこはニンゲンだからさまざまなしがらみや何かがその途上にある。
したがってそうしたおぜんだてしたモノはあってもそれをこなすだけめぐまれた環境にある生徒はそう多くない。もちろん経済的にめぐまれ、まなぶうえで申し分ない場所や環境をあたえられたとしてもおなじ。その生徒がどれだけまなびに意欲をもちつづけられるかのほうがたいせつ。これがあればむしろ場所や状況は二の次かもしれない。
どこまで
そうするとせめて支障になる状況をすこしでも整理し改善したうえで臨みたいところ。その障壁をすこしでも低くし、事前にとりはらうなどのサポートがあればなにより。もちろんまなぶ本人がそれに気づいて対処できれば申し分ない。ところが世のなかは無情なものでどんなヒトにもさまざま支障となる状況は生じうる。
そこをなんとか越えていけるように、場合によってはまなぶうえでの支障にならずに済むように道案内役がほしい。それが学校の先生であり保護者そしてわたしのようなそのほかの教育の関係者。
これなくしては
まなびをニンゲン形成しつつ伸ばせるだけ伸ばしつづけてほしい。むしろ志望先にあわせてそこをクリアするだけでなく、欲を言えばそれ以上をめざしてほしい。とはいえおおかたの生徒にとり志望先はすこし上の存在。それなりにまんべんなくのほうが、とがった一部の得意に頼るよりも得やすい。共通テストの教科科目数をみればそれは歴然としている。
それとはちがう能力をみようというのが2次試験。各大学で個別におこなわれるのでちかごろは個別試験と銘打つ。共通テストよりも専門におうじて教科や科目数がすくない。
得意なはずが
2次試験で課される教科や科目は受験する生徒の多くは得意な(あるいはよりましな)ものを選んだはず。とはいえ上に記したようにどこまで理解できるかはヒトそれぞれ。さいわいに志望先の大学では長年こうした入試をやってきた実績があり、過去問題が集積している。それぞれの大学によりやはり特徴があり、独自性がそれぞれ発揮されている。
したがって過去の問題をたどりつつ内容を把握する作業は必須といってよい。その大学が受け入れる学生に、ここを高校までにまなんできてほしいという情報がそこここに見えてくるはず。
おわりに
2次試験をクリアするため、日夜勉学をつづけている受験生たち。春にはそれぞれへと進んでいく。その立ち位置を決めるのは、ここ数年からいままでどう過ごしたか問われているといって過言でない。付け焼き刃のまなびではもはやなし得ない、ながくじっくりとりくんだ実績がもはや大きい。
それをいかんなく発揮できるか、こころもちをもてるか。現在やるべきことはそれらの醸成。漠然とした表現になってしまうがやってきたヒトにはわかってもらえると思う。
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