日ごろのごはんとパンのコストのちがいをあらためてかんがえてみる

2024年2月11日 09:43

（2024.2.12加筆）

はじめに

　なにを主食にするとコストがかからないかネットの記事をいくつか拝見。ふと思ったのはくらべるうえでさらに計上したほうがいいものがありそう。意外なものを考慮しわすれてないか。みずからの家計で比較をもういちどこころみてみた。

きょうはそんな話。

　基本的に朝は食パンかオートミールにミューズリーをまぜる。昼と夜はごはん。３食とも自炊で基本的に調理する。惣菜やテイクアウトはしない。これでもなかなかやりくりはたいへん。やさいづくり、くだもの栽培をしていたころは米・パン・肉・魚・牛乳・卵・納豆などを週にひとつかふたつ買えば済んでいた。

ところがやさいづくりをやめて街なかで生活するようになり、これにやさいや果物の購入費用がくわわりとたんに家計に変化が生じた。あきらかにじぶんでつくり販売し外にだせないものを自家消費するほうが、とうぜん費用はかからないし、あきらかにプラスぶんとなり手もとにかえってくる。

それは年間にするとそこそこ生活費として収入になるぐらい。ある年、ついに農業での収入および所得が主業の学習サポートのそれをうわまわり、はれて第１種兼業農家となる。これはおどろき。

　ところが農業をやめて街ぐらしをはじめたとたん、やさいやくだものの購入費用がこれほどとは気づけなかった。しわ寄せは主食の米やパンのほうへ。もちろん摂れるカロリーや栄養面も考慮したうえで比較してみたい。

朝のパン、昼と夜のごはんの費用。はたしてどちらのほうが安くですむのか。もちろんネットでしらべるが意外なところで算入していない費用がある。手もとの条件で試算してみたい。

　まず比較すべきなのが器具の購入費用。これを意外とわすれがち。米を炊く、あるいは購入したパンを焼くにはそれぞれ炊飯器やオーブントースターをイメージする。これらをつかうことはいずれもしかたがない。

なべで炊く、あるいはフライパンで焼くなど代用はきく。だが朝のガスレンジの混雑するときにそれはむずかしい。ひとりぐらしのなべがいつも炊飯用にあいているとはかぎらない。やはりここは炊飯器はほぼ必須、オーブントースターは標準的に装備するとみたほうがふつうの生活をするにも比較するうえでも無難。

それから米・パン代。わたしはぜいたくなものはえらばない。５段階のグレードがあるとすれば下の方から２でかまわない。時と場合によっては１でもいい。それを処分品やセール時にたいてい購入。

　まず電気代を出してみよう。米を炊くにもパンを焼いたり加熱したりに電気代やガス代がかかる。それらを消費電力から計算してみたところ、数円ほどとわかった。炊飯（１時間）で６円、オーブントースター（３分）で２円ぐらい。

オーブントースターは数千円の品でじゅうぶん。耐用年数を１０年とし、たとえば8,000円（税込）の商品を4,000回使用する（ヒーター交換費用は算入しないとして）としたら、１回あたり２円。炊飯器は25,000円（税込）の品を７年間毎日使用（2,500回）したとして１回あたり１０円。

　本年２月６日に出たばかりの総務省の家計調査（令和５年１２月）において、１世帯（単身世帯　男性）あたりの米の支出金額は年代別で見ると６７６円、一方パンは1,367円。

これとくらべてわたしは米をよく食べることになる。１度に４食分２.５合を炊く。５kgを２５日で消費するペース。米はひと月で1,962円。１食あたり３２円。主食用の食パンは１食に１枚なので１月あたり５２０円。１食１６円。

もちろん米の場合には炊飯につかう水道代などが加味される。排水の負荷を考えて無洗米で米は洗わずに炊く。いつも２日分（つまり４食分）をまとめて炊くので水道代から算出すると１円に満たずここではかりに０円とした。

あくまでもわたしの場合には１食あたりでまとめると

　米：器具＋(電気＋水道)÷４＋商品＝１０+１.５+０+３２≒４4（円）

　パン：器具＋電気＋商品＝２+２＋１６＝２０（円）

カロリーベースならばパンのほうは１.５倍すべきかも。

　いずれも商品代はとくにパンの好みで価格のちがいがでがち。米の代金の差はそれほどでない。パンはあくまでも食パンを選んでいるが、これがフランスパンや菓子パンなどを選ぶとなるととたんにはねあがる。それ以上にみおとしがちなのが器具代。意外とそれに左右されるとわかった。

パンは手づくりすると多少やすく済ませる。とくに手づくり菓子パンならば市販品とのコスト差はびっくりするほどちがう。食パンの塩分もおさえられる。

ちなみにオートミールの場合にはいっしょにくわえるミューズリーの価格を反映してすこし高めになる。

パスタのコスパがいいのは多くのみなさんがあげていらっしゃる。わたしも以前、記事にしている。