かならずしもホテルの歯ブラシが使い捨てとはかぎらないと知った

2024年10月31日 05:36

はじめに

　先日、災害を回避するために両親とともに家をはなれて災害を避けられそうな地域まで移動し、そこそこのホテルへ避難した。そこはほぼおなじ境遇の方々であふれかえっていた。

両親のためと選んだそれなりのホテル利用で知ったこと。かたやしごとで専ら利用するのはビジネスホテル。そんなホテルで部屋のアメニティとしての歯ブラシは、わたしが格安な宿を選びがちだったこともあり、たいていその日使うのがやっとのものが多かった。ところが、今回は…。

きょうはそんな話。

５年あまりつづけると

　災害を回避する目的でのホテル避難が５年ほどつづく。老いた両親。とくに病身の父には地元の避難所は過酷。そこで災害を避けられそうな地域まで車ではやめに移動してホテル避難。どんなホテルがいいかと両親に聞くと選んでくれればどこでもいいと答えが返ってくる。そこで不自由しなさそうなところからえらぶ。

今回は名の通るホテルしかすでに空いていないと知る。やむなくそこしか選びようがない。費用はかかるが両親ともども２泊する。

遜色ない

　避難させてもらい、お世話してもらう身なので部屋で避難所生活のようにすごす。食事だけは指定された場所でとる。場合によっては車での道すがら店に立ち寄り持ちこんだものですますことも。ここは大きなだけにコンビニまである。飲食街といっていいほどレストランが充実。ただしそれなりに費用がかかるため、必要に応じて使いわけた。

外を出歩くわけでなくおとなしく災害の気配がなくなればそのまま帰るつもりなので余分の費用はかからない。そのかわり備えつけの風呂やトイレは宿としてつかうのと変わりない。備品もつかわせてもらう。

歯ブラシが

　ここのアメニティはこれまで泊まったなかではもっとも質がいい。どれも不満なものはひとつとしてない。いずれもていねいに選ばれている。

なかでも歯ブラシ。これはこのところ備えつけのものが減り必要に応じて入手するシステムに変わりつつあるビジネスホテルではその宿泊の費用とほぼ比例して質が決まるといってよさそう。すくなくとも経験上はそうだった。

そこでたいてい安い宿の予定のときには、家でふだんづかいのものを持参してつかう。今回はリモートでのしごとをやりたかったので荷物が多く両親の荷物も抱えねばならないので、ふだんづかいの自前のものを持ってこなかった。
　

備品でも

　そなえつけの歯ブラシはじつに質がよかった。家でふだんづかいしているものよりも良い。これはほぼはじめての経験。１回つかいポイしてしまうのは惜しい。さすがに持ち帰ることに。

すでにひと月近く使いそろそろ寿命かと思うがヘタる気配を見せない。背のほうからみてもまったく毛先が飛び出して見えることはない。歯茎へのあたりがソフトなわりに磨けている。歯ブラシの理想的な形態をもちあわせている。いままで使ってきた歯ブラシは何だったのだろうと考えさせられるほど。

おわりに

　こんな場所でないとなかなかこうしたお気に入りの品に出会うことはないのかも。まさかそれにしてもホテルで出会えるとは。このホテルにどこの商品かたずねてみようか。おそらく業務用で個人では手に入らないだろうな。