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通勤のくるまのなかで中高校生の英語講座を1年ほど聴いてみて


はじめに

 朝のくるまでの通勤時間。週2回つづけてきたことがある。1年ほどやりつづけるとすこしだけちがいがでてくるなあと感じた。

きょうはそんな話。

くるまのFMで

 週2回のくるまでの通勤。ねむけ防止にいつもFMをつけている。ちょうど朝の英語講座の時間。中学生から高校生にかけての3つの番組をたてつづけに放送している。わたしが中高生だったころより、いまはこのラジオ番組にかぎらずはるかに英語をシャワーのように聴ける機会がある。

もちろんむかしも同様のラジオ番組はあったが、たしか夕方か深夜。部活で21時ごろ帰宅、翌朝5時すぎには通学と放送時間には聴けずじまいだった。再放送をふくめなかなか録音してまで聴くのは意欲をふくめてむずかしかった。

むしろ大学生になり時間の制約がすくなくなり、やりなおせばよかったのに、どうもそのタイミングではラジオで英語を学ぶ発想がうかんでこなかった。いまふりかえるといちばん適したはずの時期なのに。もったいないことをした。


1年ほど聴き流して

 さて、通勤時の英語。FMからおのずと英語がきこえてくる。「へえ~、ほとんど英語じゃん。」聞きはじめてそう気づいた。文科省の指導で今後は中学もふくめて英語の授業は基本的に英語をつかうように。高校はすこしまえからすでにそうなった。

もちろんわたしの主宰する学習サポートはそれを意識して学校の英語では理解のむずかしい英文法や、単語と単語がむすびついてひとかたまりに聞こえるフレーズの解説など、英語を聞くだけでは日本人のわたしたちには理解しづらい部分を中心に教えなおす。

もちろん教えるわたしもつねに英語の学習は必要で、このところの英語の変化の情報をあつめつつ、対応をしてきたつもり。

さすがにラジオはその方針どおり。とくに中高生の両方を対象にしたシリーズに関してはまったく日本語は介在しない。つまり口承で英語が伝授される。これは運転中にはうってつけ。ノートせずにあたまにたたきこみなさいと言っているようだ。しかもふだんづかいの英会話表現が中心。

そんなに内容は高度ではなく、中3から高1年ぐらいの内容。聴きなれていないとそのスピードやしぜんさには驚かされる。これでもスピーカーの方々はゆっくりしゃべっているはず。

教えていて

 わたしは学習サポートで英語のリスニング教材に18年ほど接してきた。はじめたころの会話のスピードはそれほどでなかった。ところが脱ゆとりといわれるころから格段にスピードが増した。

しかも中1生でもいまは小学校でしっかり英語を聞く・話すところを重要視しているせいか、すでに中1の教材ですらスピードが早く、発声する文もふつうに長い。

小学校で

 その一方で、すでに英語に対して興味を示さない小学生をたまにみかける。なにをやっているのかわからないという。

以前はそれを訴えるのは英語を習いはじめの中学1年生の夏ごろだったのが、すでに小5あたりでその状態。それから中学を終えるまでの5年間(もしくは高校卒業までの8年間)を興味のもてない英語の授業をひたすらがまんしつつ受けることに。

それはあまりにもったいない。リカバリーできる機会をいたるところに設けないと。このラジオ講座はそのひとつになりうるし、もちろん小学生むけの講座もべつの時間帯に設けてある。ラジオ(らじるらじるなどでも可)への接続の環境さえあれば聞き逃し放送をいつでも聴ける。テキストも別売されている。

こうした児童・生徒のみならず、まなぶチャンスを逸してきたおとなたちのリスキリングにも適している。

おわりに

 1年ほど車のなかで聴いてどうなったか。以前から洋楽をよく聴く。もとはメロディを中心にいい曲だなと思っていた。ところが最近、英語の歌詞のリズムがここちよい。無意識にフレーズを口ずさんでいる。聞きとれてまねている。

これがすこしずつできるように。音符に合わせて口ずさめている。ところどころああ、こう歌っていたのかと歌詞の内容をすこし知れるように。すると韻を踏んだり、語のアクセントと曲の強拍のリズムが一致するときもちいい。

やっぱり何ごともつづけるとなにがしかの効果があらわれ、それにふと気づけるとうれしい。人生の折りかえしをすぎ、あたまはポンコツになりつつあるわたしでもそうなれた。わかいヒトならなおさらでは。


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