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新築から25年 選択した床材+DIYで時を経てどう変化したか


はじめに

 家を注文住宅として地元の工務店に依頼、郊外に建てて25年になる。新築時の部材には、実用本位で無難なものを選んだつもり。

したがって基本的には大きなトラブルには見舞われずに済んでいる。

今回は床材について25年後のいま、どうなったかお示しする。

主として無垢材を選ぶ

 生まれて30年来、家を持つまでの間、賃貸の家に暮らしてきた。したがってさまざまな家でくらし、木の床とはいずれの場所でもふつうに接してきた。

学生時代に、戦後しばらくに建った賃貸の床などはたわんでいつ抜けるだろうかと心配しながら住んだことがあった。

その一方で、しっかりした木の床に出会うと、なんともいえないいごこちのよさを経験した。踏みしめてもびくともせず、きしまずたわまず身をしっかり支えてくれる安心感に満たされる。

せっかく自分で家を建てるならこうした経験から、日々足がじかにあたる面としての床についてはこだわりたい、できれば肌ざわりと安心感がほしいと思っていた。

そこでさまざま吟味して無垢材にしようと決めた。あとは種類を選ぶだけだった。

部材の選択とは

 家の部材はそれぞれ工務店やメーカーの実物つきカタログがあり、じかに触れつつ選択できる。注文住宅ならば、多くの場合、数多くのメーカーから選んでいけるはず。

実際に、施主のわたしの希望をあらかじめ伝えて、カタログなどについては事前に依頼して取り寄せてもらえた。実際の部材を店に見学に行った。その際に価格が明示されていることが大切。これでおおまかに積み上げて行けて、ほぼ予算に沿う線で選べた。

予算との兼ね合いがあるから野放図に選べない。好き勝手に選んで各部材の価格を積み上げていくとけっこうな額になる。家づくりにはさまざまな費用がかかるから、部材の選択の余地は自ずと予算の制限を受ける。

そのなかでメリハリをつけてどこまで妥協でき、あるいはこだわりをもつか試されると思う。

生活の場としての家のどこに重きをおき、家族にとって何がたいせつなのかをあらかじめ話し合って理解しておくと、それに見合ったメーカーや部材を予算に合わせてカタログを選んでもらえる。

「さくら」を選択

 床材は無垢材のさくらを選択。費用を抑えるために、おなじさくらでも節のある方が好みなので多少節のある廉価なものを選んだ。

傷むことが予想されたこども部屋と、見た目を気にしないウォークインクローゼットには挽板複合フローリング(表面はオークの集成材)を選択。こちらのほうが足をのせるとかたい感触。

しめて天井材と込みで総費用の5.5%。予算内でおさめることができた。

自分たちで床を仕上げた

 地元の工務店で店主とごく近所で知り合い。さまざま家づくりの場面で希望をかなえてもらえ、床の仕上げは自分たちで行えた。

家づくり最終段階に近い床張り工事後の、父との共同作業。わたしは仕事の休日に立ち寄って専らサンダーで表面を平らに仕上げて、定年して時間のある父がそののち、油性床用ウレタンニスを塗った。サンダーは3回ほどかけ、ニス塗りは2度塗り。

床はけっこうな面積があり仕上げにはずいぶん時間がかかった。これで多少の水濡れやよごれは乾拭きで問題ない。「オイル仕上げ」で色は濃くなったが、日焼けや傷にたいしてもちはよくなったはず。

25年経った床

 ごくふつうに生活して年月を経た床のようすがこちら。新築時にニスがけしたままのさくら無垢材。

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日ごろは掃除機とごくたまに乾拭きやモップがけ。別記事でお伝えしたようにずぼらな性格なので、メンテナンスはさほどしていない。

3年前にさくら材部分について、乾燥している冬場にクリーナーぶき・水ぶき後に乾燥させたのち、万能床用ワックスをかけた。それぐらい。

ちなみにニス塗装がとれたところがある。台所。もっとも使う部分なので参考までに写真を。25年経っているが、最初にニスを塗っていたおかげだろう。それほど日焼けは進んでいないようだ。

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そして、こちらは挽板複合フローリングのほう。ありのまま。子供部屋なので傷が多い。

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いずれも踏んでもたわむ個所はない。さまざまな本などには、洗面所の風呂場に接した部分など水回りは要注意個所と記載がある。湿気に注意を払ってきたが、いまのところしっかりしている。

きしむ音はしない。挽板複合フローリングのほうは梅雨時に少しふちがあがる感じがするが、乾燥する季節にはもとにもどる。湿気を吸って調節している感じ。

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